鬱陶しいお天気が続きますねぇ。
散歩に行けないことは少ないものの、カラッと晴れることがなく人もワンズも欲求不満ぎみ。雨は降らずとも霧が立ちこめることも多い日々です。
さて、
ナットを預かり始めてから2ヶ月が経ちました。
最初は非常に落ち着きがなかったものの、
トレーナーさんの指導のおかげもあり 5月に入った頃からかなり改善してきたと感じていました。が、月末くらいからは少しネガティブな変化も再現してきたのです。分離不安傾向や構って欲しい時の要求吠え(哭き)などです。
これは一方的に悪い変化というわけではなく、ウチでの暮らしにかなり馴染んできたことによって、"甘えたさん"(愛飢え男くん

)な本性をぶつけてくるようになったというように感じています。
実際、1ヶ月経過時には 300gしか体重が増えず 29.3Kgだったのが、5月下旬から徐々に改善して今日の時点では 30.8Kgまで戻ってきました。また、同じ頃から、走っている自動車(特に白っぽい大きめの車)に対する異常なまでの関心も薄れてきたのです。
放浪していた約一ヶ月の辛かったであろう日々を忘れつつあるの(ストレスレベルの低下)は喜ぶべきことですが、今の生活に馴れてきても当初期待していたほど落ち着かないのはチョット残念にも思います。おそらく庭で繋いで飼われていたのだろうと思われるフシが多いので、室内での生活にはまだ違和感もあるし、私達に受け入れられる甘え方(愛情表現)もよくわかっていないということなんでしょうね。
週末に友人が泊まりがけで遊びに来てくれたのですが、彼と歓談していると "ボクのことを放っておかないで!"とばかりに高い声で吠え続けて閉口しました。普段なら完全無視を決め込むのですが、今回はかなり強硬だったもので (あまり教育上は良くないとわかっていたのですが)ナットを撫でながら話し込むという状況にもなってしまいました。
そうそう、同じ頃から散歩時にけっこう引っ張ることも多くなりました。もっとも、こちらが立ち止まるとちゃんと待っていられるので、苦労することはあまりないのですが。
総合的に見れば、より安心できるようになって自己主張を始めたということなんでしょうかね。
ナットの少し"困ったちゃん"な面を披露してしまいましたが、ちょっと他の写真も紹介しておきましょう。
今週初めて会うことができたモモちゃん(5ヶ月)です。
同じブルドッグのサクラちゃんちに迎えられた子。ファルコのパピー時代に匹敵する底抜けのフレンドリーさで可愛らしさ爆発なんですよ!
毎朝のように出会う友達と(ジンジャー君、尻尾だけでゴメン

)。
こういう時には、ファルコの方がハチャハチャしてて落ち着きのない犬に見えるのですが、家の中では正反対なんですよね。
いつもの散歩ルートに、見る度に嬉しくなる"ひこばえ"があります。
(たしか台風で傷んだために)昨年伐採された太い幹が写真の中央部にあるのですが、その切り株の周りだけでなく、地表を這っている根のアチコチから新しい若芽がぐんぐん成長しているのです。そのたくましい生命力には畏敬の念さえ覚えます。
小雨の庭で遊ぶナットも少し紹介しておきましょう。
この写真に写っているウァバは、土曜日にはついに大きなボールも飛び出して全く何のオモチャかわからない状態になってしまいました。

背景に写っていたのは、満開が近づいてきたバレリーナです。
今シーズンはきちんと剪定もしたので無数の蕾を付けているのですが、連日の雨でかなり傷みつつあるのが心配です。
ARKさんには、飼い主不明の犬だけで 37頭がやってきたのですが、7割以上の子の飼い主さんが既に見つかっているようです。ネット上の各所に情報を掲載されるだけでなく、ボランティアの方々の協力もあって各避難所に保護犬の情報を伝えて回るといった地道な活動が実を結んでいるのでしょう。頭が下がる思いです。
しかし、ナットに関する連絡は皆無だそうです...
今までの飼われ方と全く違う(と思われる)環境で、しかも留守番の時間が長い我が家に居て、ナットは本当に幸せになれるだろうかと自問することもあるのですが、今は悩んでいても仕方ありませんよね。
止まない雨も、晴れない霧もこの世には存在しないはずですものね!
今回のオマケ。たくさん実ってくれたジューンベリーを食べに、いろんな鳥が立ち寄ってくれます。ヒヨドリが目立つのですが、これは(たぶん)アオジ。
補記: 今回のタイトルは石井聰亙監督の映画からの言葉遊び。"水の中の八月"は鮮烈な映像美が忘れられない秀作です。ストーリーはむしろ"雨乞い"方向のファンタジーですけどね...