2011年07月01日

鵜飼いのナット

昨日(6/30)は仕事をお休みにして、やっておきたいと思いながら溜まっていたことをこなすことにしました。
その一つはナットの水泳訓練。異常な6月の猛暑に、このまま本格的な夏が来てしまったらどうしよう...と焦り始めたわけです。

車馴れの練習もしないままになっていたのですが、このひと月でストレスがかなり減っているようにも思えたので、車で出かけることにしました。
ファルコと一緒に荷室に入れたところ、以前より落ち着いているように見えたのですが、数100mも行かないうちに大暴れを始めて、床やらシートやらが餌食に...がく〜(落胆した顔) できればクレートを使わずに車に乗れるようにしたいと思っていたのですが、悠長なことを言ってる時期でもなくなっちゃったので、すぐに引き返してバリケンのお世話になることにしました。
# 最初からそうしとけば良いのに... との声が各方面から聞こえそう。ふらふら

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向かったのは定番のH渓。誰にも会わず貸し切り状態だったのですが、ご覧のように水は細濁りであまり良い状態ではありませんでした。
いつもファルコとリバートレッキングをする上流側にも行ったのですが、ナットがやはり深い所を嫌がるもので、一番長く居たのはこの下流の場所です。

結果から先に書いちゃうと、ナットの水泳訓練はほとんど進展がありません。自分から入って行くのは、上の写真が限界の深さでした。

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ファルコに誘われてそのうちナットも泳ぎ出すんじゃないかと何度もダミーを放るのですが、取りにいくのはファルだけ。
深みには行きたくないけどダミーは欲しいナットは、ファルが浅瀬に帰ってくるのを追いかけます。

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引っ張りっこを少しすることもあるのですが、(従来だと私に返す代わりに?)ファルはナットに簡単にダミーを譲ってしまいます。

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横取りしちゃうとナットは岸に上がってくるので、さらにそれを私が奪い取ってまた投げる。ファルが取りに泳ぎ出す。この繰り返しを延々と...わーい(嬉しい顔)

まるで、ナットが鵜飼いで、私がその親玉って感じがしてきて可笑しくなりましたよ。# "鵜"にしちゃってゴメン。> ファルコ

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上流側で撮った写真も少し紹介しておきましょう。
流れのあまりないプール状の場所で、また私が腰まで浸かってナットを浮かせてみたのですが、今までのようなパニックにはならなかったものの、やっぱり足が着かないのは嫌で仕方ない様子。

瀬の場所でも、私とファルが進むと(しかたなく)浅い所を一所懸命に探して付いてきていたのですが、上の写真の所ではそれほど深くなかったのに"もう一歩も進みたくない!"とストライキを起こして固まってしまいました。

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ナットが水を嫌いになってしまうと困るので、極力無理強いはしません。
一番上流の滝壺でも、ファルコだけが勝手に泳ぎに行って私とナットは岩の上から眺めているだけでした。
みんなで一緒に泳げるようになるのはいつになるかなぁ...

庭で撮った写真もちょっとだけ。

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このアジサイは、花色が変化しながら長い期間楽しませてくれる品種。
名前は... 忘れちゃいました。ふらふら

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カミさんが玄関脇に植えたサンダーソニア。
鮮やかな黄色と独特の形状がかわいらしい花ですね。

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お隣のお宅のマツも松枯れ病にやられちゃったので、先日から伐採作業が続いていました。その様子をじっと注視していたファルコです。
posted by Tosh at 23:52| Comment(4) | ワンズ日記

2011年07月07日

白い犬達との週末

7/2(土)、東京で高校(自体は大阪なんですが)の同窓会があるので上京することにしていました。先月後半になってどうぶつ家族の会が"震災チャリティー大集会"というイベントを同じ日に開催されるとの情報が入ってきたので、急遽飛行機の便を繰り上げて少しだけ参加してきました。

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会場に着くと、ホールの入り口の辺りに人だかりが...
応援に駆けつけた白戸家のカイ君でした。ミーハーにも iPhoneでパチリ。

この"どうぶつ家族の会"は獣医さん達が中心になって(業界の企業を巻き込んで)立ち上げられた団体ですが、参加させていただいたのは(当然ながら)一般人向けの"市民講座"の方です。
メインのプログラムは2つのパネルディスカッションだったのですが、時間の関係で第2部の"どうぶつが人を助ける"の方は最初の部分しか聞くことはできませんでした。

第1部は"被災動物を助けたい"というテーマで、東日本大震災の直後から現在までの被災動物を取り巻く実状の報告等がおこなわれました。

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多彩なパネリストの中でも、石巻で自身も被災されながら石巻動物救護センターの立ち上げに尽力されたあべ動物病院の阿部俊範獣医師や、福島県で被災動物の救護にあたっておられる千葉小動物クリニックの河又淳獣医師の話は非常に興味深いものでした。

津波被害の最も大きかった石巻市地区ですが、幸いなことに震災直後から(一次)避難所で同行避難が可能でした。避難された多くの方々が気力をなくして暗い表情だったのと対照的に、ペットを連れて避難できた方々は明るかったというのは特に印象的です。
同行避難の重要性、被災動物達はできるだけ飼い主が会い(探しに)に行けるその地域で保護すべき、動物を助けることは人を助けることなんだという主張には説得力がありました。

同行避難が認められていない福島県でも、(民間の協力を得て)避難所に隣接するシェルターができてきたそうです。そういった前進がある一方で、原発から20Km圏内の解決への道筋が見えない現状も報告されました。
この地域にはまだ 3000頭くらいの犬が残されていると考えられているそうです。フィラリアの陽性率が 50%ほどもあること、大半の犬達は不妊処置がなされていないために、多くのメス犬達が妊娠(or既に出産)していること(これらはナットを預かる際にオリバーさんからも危惧を聞いていました)。フードは自衛隊やボランティアの方々等のおかげでかなり行き渡っていて飢餓に苦しむ犬はほとんどいないそうですが、残っているのは警戒心の強い犬達が多くて、保護が難しい面もあるようです。
このままでは、阪神大震災の時とは比較にならない規模の野犬の群れができてしまいそうですね...

現地で尽力してこられたプロの方々のお話が直接に伺えて、いろんな考える材料をいただけた催しでした。ありがとうございました。

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"どうぶつ家族の会"の存在を知ったのは、何度か散歩時にお会いしたことのあるサラ君のブログでした。このイベントに引き合わせてくれた彼の写真(5月のものですが)も載せておきますね。
実は、会場で席に着いたらすぐ近くにサラ君のおかあさんがいらっしゃってビックリしたんですよ!

さて、ウチの白いワンズのことも少し記録しておきましょう。

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日曜日の午前中に戻ってきて、お昼過ぎからは例によって水泳を絡めたお散歩にでかけました。今回の第一の目的は、今年になってからまだマトモに川遊びを堪能できていないファルコを充分に泳がせてやることでした。

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というわけで選んだ水場は T側上流。
砂防ダムの池なので、昨年より少し岸が広がってました。水はいつものようにきれいだったのですが、予想以上にブヨが多いのには閉口しました。

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ファルが気持ち良く泳いでいるのを見ていれば、あるいはダミーを追いかけて、ナットも自分から泳ぎ出さないかとの期待もあったのですが、残念ながら今回もダメ。

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また、鵜飼いに勤しんでるし... ウォータードッグの名折れだよ、ナット。ふらふら

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あまり遠くにダミーを浮かべてもは諦めてしまうので、ギリギリのところに放ってみるのですが、体が浮くところまではどうしても行ってくれません。
上の写真が限界の距離(深さ)。それでも、自分で胸まで浸かっているのでだいぶ進歩だと思います。ひょっとしたら次回は期待できるかも!
posted by Tosh at 23:56| Comment(4) | ワンズ日記

2011年07月10日

梅雨が明けたね

朝はまだ濃い霧に包まれていた金曜日(8日)、ファルコ地方も梅雨が明けたそうです。昨日(土曜日)の朝も薄い雲がかかっていたので、ホントかなぁ?と少し訝しんでいたのですが、お昼頃からはピーカンになりました。
今朝も陽射しは痛いほどなんですが、風があって湿度が低めなので(午前10時頃の現時点では)過ごしやすいです。

今回は、昨日の朝の散歩の写真中心で軽くいっときましょう。

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ウチの周りではいろんなアジサイが最盛期を迎えています。

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梅雨に入ったのも明けたのも平年より半月近く早いということで、強烈な陽射しにアジサイもとまどっているでしょうね。

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"四角"にてガク君と。
最近ナットは、相手がちょっとガウッたくらいでは平気な顔をしていることも多くなりました。# お利口じゃない時もあるんですケド。

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池の脇の"モッテコイの公園"で追いかけっこをする二頭。
ナットが逃げ役をすることも少しずつ増えてきたんですよ。

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プロレスごっこの後でシンクロされたブルブル。わーい(嬉しい顔)

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少しだけ水が溜まっているところを見つけて、すかさずクールダウンを決め込むファル。汚れちゃったと思うのは飼い主だけで、本犬達は意に介しませんものね。

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金曜の夜、ちょっとショックなことがありました。ナットの顔に、吸血がだいぶ進んだマダニが付いていたのです。がく〜(落胆した顔)
ファルコはかなり前に一度、ナットも1ヶ月くらい前に一度、それぞれ食い付かれたことはあったのですが、まだ血を吸い始める前のペッタンコの状態でした。ところが今回のは 2mmくらいの直径で、ぽっこりと丸くなり始めたくらいだったので、取り付いてから一日以上経っていたんじゃないかと思います。こんなことは始めて。フロントラインplusを付けてから4週間以内だったんですけどねぇ... 2年前に購入したダニ取りピンセットが役に立ちました。
しばらくの間は貧血等のバベシアの症状が出ないかナットを見守ります。

この件で気になるのは、この一週間は(雨が多かったこともあり)山の中の散歩道には一度も連れ出してないことです。普段の散歩も草のあるところには行きますが、上の写真くらいの草丈くらいのもの。
実は5日ほど前に、久しぶりにイノシシにメインガーデンを荒らされたので、その侵入の際に置き土産を置いていかれた可能性も高そうです。ホンットに迷惑な奴ら!ちっ(怒った顔)

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朝の散歩の時に、ファルコがしきりにハイキングコースの方に行きたがっていたので、夕方には"お得コース"を歩きました(写真は朝のもの)。ダニが潜んでいそうな笹が伸びている場所もあるので、この季節はダニチェックに時間をかけられる時にしか行かない方が無難なルート。ただ、二頭揃って嬉しそうに山道を駆けるのを見ていると、たまには連れ出してやりたくなるのです。

ダニーの方は、(昨夜からずっと気にして見ているのですが)ファルコの首筋を這い上がってきた一匹を発見しただけです。
posted by Tosh at 10:13| Comment(2) | ワンズ日記

2011年07月11日

夕方フレンド

今日はちょっとした事情でいつもより早く帰宅しました。
なので、平日にもかかわらず夕方の内に散歩にでかけることに。

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ナットがウチに来てまもなく3ヶ月になるわけですが、まだ部屋の中では監視付きでなければサークルから出しておくのは難しい状態。
ハーネスを付けて庭に出ると、開放感からか興奮して必ずのようにプロレスごっこを仕掛けます。
"毎回、イイカゲンにしろよ!"と言わんばかりのファルコです。

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ナットの度が超すと(かなりの頻度でそうなるんですが...ふらふら) 恐い顔をして怒るファルですが、すぐに柔和な顔に戻ってくれるのでホッとするんですよ。
# 暴れん坊な"年上の"弟に、基本的に優しく接するアニキみたい。

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この季節、毎年カミさんの気を滅入らしてしまうジャングル化した庭。
ウ○チとオ○ッコを済ませてお散歩の準備完了です。
# "追いかけっこ"で駆けるトンネルの前で用を足さないでよ、ナット!

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夕焼け空が徐々に色を失いつつあるのを眺めながら、いつもの夜とは別のルートに向かいました。
# ファルコが珍しく駄々をコネたものですから...

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二頭引きでも、どちらも"オレが先に行くんだ"という態度は示しません。
ナットの方が引っ張りが強くて前に出ることも多いですが、基本的には仲良く(マイペースで)自然に並んで歩いています。

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ずいぶん遠回りをしたので、池に着いた時には既に真っ暗でした。

ナットの愛情表現はクセが強いので、人間は(ファルコも?)まだ戸惑うことも多いのですが、ナットにとってはファルという友達ができたことがきっと心の支えになっていると信じています。

今回のタイトルはウルフルズの曲名を拝借しましたが、その下敷きになっている名曲の方の歌詞を引用させていただきますね。
あの日から既に4ヶ月。私は被災地に出向いたこともなければ、今後もすぐに駆けつけるというわけにはいかないと思うのですが...


You've Got A Friend (Carol King)

When you're down and troubled

And you need some loving care

And nothing, nothing is going right

Close your eyes and think of me

And soon I will be there

To brighten up even your darkest night


You just call out my name

And you know wherever I am

I'll come running to see you again

Winter, spring, summer, or fall

All you have to do is call

And I'll be there

You've got a friend


If the sky above you

Grows dark and full of clouds

And that old north wind begins to blow

Keep your head together

And call my name out loud

Soon you'll hear me knocking at your door


You just call out my name

And you know wherever I am

I'll come running to see you again

Winter, spring, summer or fall

All you have to do is call

And I'll be there


Ain't it is good to know that you've got a friend

When people can be so cold

They'll hurt you, and desert you

And take your soul if you let them

Oh, but don't you let them


You just call out my name

And you know wherever I am

I'll come running to see you again

Winter, spring, summer or fall

All you have to do is call

And I'll be there

You've got a friend

posted by Tosh at 23:51| Comment(0) | ワンズ日記

2011年07月16日

三ヶ月目の大失態

ナットを預かり始めて3ヶ月になった今日、実は大失態を演じてしまいました。朝の散歩で"お得コース"(森の中のハイキングコース)を行ったのですが、途中でナットとはぐれてしまったのです。

通常のリード、ロングリード、オフリードでの短い距離と徐々に距離を伸ばして、即座ではないものの呼び戻しはほぼできると思っていたので、このところは他の人が来ないような状況下ではリードを外して自由に駆けさせる(そして戻ってこさせる)ようにしていました。
今朝も同様にして歩いていたところ、ファルコとナットがハイキング道から逸れて林の中に探検に入りました。今まではそういうパターンでも道から10m以上離れることはなく、こちらの様子を窺って、"おいで"と声をかけると(シブシブにせよ)戻ってきていたのですが... 今回は私達のことを気にかけることなく、ナットは一気に奥へ進んでしまったのです。

興奮気味にガサゴソと木々の間を歩き回っているファルコを呼び戻した時には、もうナットがどこに居るかわからない(何も物音がしない)状態になってしまっていました。何度も声をかけたり口笛で呼んだりするのですが、全く反応は無し...
カミさんにはファルコを連れて先に(毎日通る池の方に)進んでもらい、私はナットが消えた方向の森の中を歩き回って呼ぶのですが、やはり何も聞こえてきません。途中でイノシシの掘り返した後やヌタ場を発見したので、その臭いに惹かれて突進したのにちがいないとわかっても何の解決にもなりません。既に私は青ざめて、頭の中をネガティブな想像がグルグル駆け巡る状態でした。

一旦森を出て池まで行くと、ジンジャー君、ハナちゃんのおかあさん達とカミさんが心配そうに待っていてくれました。ひょっとしたら家に帰っている可能性もあると考えて、カミさんには帰宅して車を持ってきてもらうことにし、私はファルと一緒にもう一度"お得コース"へ。
時々立ち止まっては呼びながら、10分くらいで見失った地点に到着。そこで名前を呼ぶと... タタタッと足音がして、ハイキングコースをナットが勢い良く駆けてきたのです!

以前に森の中でどろんこになった時の何倍も真っ黒け、体中が泥だらけの状態でした。私が森の中で探しまわっていた時には、きっとどこかでイノシシの臭いを身に纏うのに夢中になっていたのでしょうが、我に返った後は本犬も不安だったようで、明らかに安堵ととれる表情で擦り寄ってきたのです。姿が見えた瞬間にはへたり込みそうなほど力が抜けた私だったのですが、戻ってきたことを褒め、冷静にリードに繋いでいるのが(他人事のような)不思議な感覚でした。
結局、見失ってから発見するまで小一時間かかったことになります。

ファルコも一回だけイノシシの巣のような場所に入り込んで、呼んでも数分間出てこなかったことがあるので、彼らの臭いというのは猫に対するマタタビのような興奮(恍惚)状態をもたらすのかもしれませんね。それ以降、ファルには二段階(通常のものと、100%戻ってくるための究極モード)の呼び戻しコマンドを用意しているのですが、ナットはもともとのアテンションのレベルも低い状態なので、強烈な臭いの誘惑の前には私の存在など消し飛んでしまったのでしょうね。

被災地から預かっている大事な子なのに、私の不注意と過信から最悪の事態を引き起こしかねない状況を作ってしまったことを猛省しているところです。
実は数日前に ARKさんから連絡があり、当初3ヶ月の予定だった一時預かりの期間を6ヶ月に延長したいというお話がありました。私に異存のあるはずもなく、"責任をもって預かります"とお答えした矢先の大失態だったのです。

ジンジャー君、ハナちゃんのおかあさん達とキンタ君のおとうさん、ご心配をおかけてして申し訳ありませんでした。
そして、ナット、戻ってきてくれて本当にありがとう!

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情けない失敗談だけなのは辛いので、午後に伺った QUILT CAFEさんでの楽しい写真を少し紹介させていただきますね。

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今日はかなり暑い一日だったのですが、夕方前の日陰は案外涼しかったので、広い芝生を楽しんで走るお二人さんです。

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ジャムちゃんと POOHちゃんはホースから飛び散る水が大好き!

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そして、ファルコは何度も"水風呂"を満喫していました。

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"ウチにもプールを買ってよ"と思っているのでしょうか。

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いつものようにかーちゃんに甘えるナットです。

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少なくとも飼い主さんが見つかるまで、アンタはウチの子だからね!
posted by Tosh at 23:59| Comment(4) | ワンズ日記

2011年07月18日

ガラスのハート

連休の最終日、"海の日"にもかかわらず今日はあいにくの雨でした。
なんとか夕方の散歩には行けたものの、ちょっとガッカリな一日。
なので、記事にしそこねていた写真を中心に、この一週間あまりのことを記録しておきたいと思います。

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梅雨が明けて以来、ずっと夏空が広がる(つまりク×暑い)日が続きましたね。

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先週の日曜日の夕方にはカミさんも一緒に川遊びに出かけました。
H渓の下流には、10日ほどの間に犬連れの方が作られたと思われる石の堰ができていました。少しプールが広くなり水遊びがしやすくなったかな?

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一度だけナットを深みに連れ込んでみたところ、パニックにならずに少しだけ自分で泳いだものの、まだ楽しさはわからない様子。その後も足が付かない深さには入っていきませんでした。ガンコやなぁ...ふらふら
今回も水は少し濁っていました。上流で何か工事でもしてるのかしら?

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この週末にはもう終わりかけてますが、ファルコ地方ではあちこちでネムノキが満開になっていました。本格的な夏の前に、山に華やかさをもたらしてくれる樹ですね。

預かり始めて3ヶ月を目前にして、ナットは家の中で落ち着いていられる時間が急に伸びたように感じられました。当初の預かり期限を知っていて、"お利口にもできるよ"とアピールをしているんじゃないかと思うくらい... でも、二日ほど経つとまた元に戻ったりするのですが、"三歩進んで二歩下がる"という歌詞のように、確実に前進はしています。
やってきた当初は、ほんの一瞬の間に周りにあるものを手当たり次第に噛んだりアチコチに飛び付いたりしていたものですが、最近はかなり安心して見ていられるようになりました。

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水曜日の三歩じゃなくって散歩の時の写真を数枚。
池の脇の芝生の広場でブッチ君と挨拶。この子は長い間散歩に行けなかったそうで、ちょっと臆病なところがあるのですが、少しずつ、ほんの少しずつですが私達(4人)にも慣れてきてくれています。実際に間近に来るとそっけないのですが、遠くから姿を見かけると"早く会いに行こう"と引っ張るそうです。

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モモちゃん(奥)はまた大きくなっていました。サクラちゃん(手前)は少し気難しい所もあるようですが(ファルコとはずっと仲良し)、モモちゃんは本当にフレンドリー。ファルのパピーの頃を思い出させる甘え方をしてくれます。

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ところが、ナットはこの子が苦手なようです。この写真もたまたまソッポを向いた瞬間ではなくって、明らかにモモちゃんを無視するアピール。フレンドリーな犬に対してたまに吠えたりするのは、モモちゃんの他にはご近所のやはり超フレンドリーなフレブルのエルビン君に対してだけです。
両者に共通するのは、カミさんがとっても可愛がっている(気にしている)体の小さい犬であること。エルビンと遊ぼうとすると袖を噛んで引っ張られたことも多いそうなので、おそらくジェラシーを感じているのでしょう。

散歩で出会う中型犬(レトリーバー達が主ですが)に関しては、同じような態度をとっていても嫉妬は見せないのですが、家の中でカミさんとファルコが楽しそうにしている(のをサークルの中で見る)と "ボクにも構ってよ!"と少し高い声で吠えてしまいます。このような態度は一ヶ月前(ウチにかなり馴染んできた頃)から特に目立つようになりました。

ゴールデンの特徴かもしれないのですが、ナットは図体はデカくて暴れん坊なくせに繊細な感受性を持っているように感じています。

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ファルコは(犬種の特徴が思いっきり表れているのか)、ほとんど嫉妬心を表しません。以前はリリィちゃんやラフ君がお泊まりした際に少しだけ拗ねた素振りを見せたこともありますが、最近では全くと言っていいほど無頓着です(希望的な言い方をすれば私達への信頼が強い?)。

ナットが先住犬でファルコを後から預かることになっていたら苦労しただろうなと感じると同時に、ファルコの鈍感力?に感謝する日々なんです。
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posted by Tosh at 23:54| Comment(4) | ワンズ日記

2011年07月23日

春夏コンビの遊び方

先週末、連休中日の17日にGREEN DOGさんで開かれた dog actually academy という催しに参加してきました。

わざわざ紹介するまでもありませんが、dog actuallyは犬との共生を考える上で非常に良質だと思われるコンテンツを提供し続けてくださっているサイト。LIVING WITH DOGSがちょっと混沌としている最近では最も優れた犬サイトだと私は思っています。
記事を投稿くださっているライターの皆さんは、多少スタンスの違いはあっても犬のことを真剣に考えておられる方々が多く(最近になって疑問を感じるようになった方もいらっしゃいますが...)、犬達との生活を大事にしたい私にとっては貴重な情報源になっています。その中でも京子アルシャーさんは新しい気付きを与えてくださる記事が多く、新着記事を最も楽しみにさせていただいている方。

その京子アルシャーさんがミニセミナーをおこなってくださるとのことだったので、案内が届いてスグに申し込んだのでした。(昨秋東京での dog actuallyのイベントにも参加したかったのですが...)

概要は既にイベントレポートが掲載されていますので詳しくは書きませんが、二つのテーマでレクチャーをしていただけました。

一つ目、「身近に感じるアニマルウェルフェアという概念」のテーマ自体は以前から京子アルシャーさんが記事群や前回のイベントで紹介してきてくださっているもの。dog actuallyの読者にとっては既知の内容だったかもしれません。が、(特に日本の)家畜の置かれている状況等の話は知らないことが多く、いろいろと考えさせられるものでした。
Temple Grandinさんの著作等に影響を受けている私ですが、食べ物としての肉が好きなこともあって家畜のウェルフェアに関してはあまり意識しないできました。が、ヴィール肉の話なんかを聞くと、消費者が正しい判断をすることの重要性を感じますね。ただ、"保護"の対象が蚕にまで及んでしまうと、感覚的にはスッと受け入れられる範囲を超えているかも... 映画"Temple Grandin"の中で何度か口にされる"Respect"できる範囲というのが、自分勝手な私の場合には狭いのかなぁ?ふらふら

二つ目は「犬であるということ 〜犬の遊びと行動〜」というテーマでした。ドイツの学者さんの研究の紹介なども含め、犬の遊びの意味や重要性をあらためて教えてくださいました。
人と一緒に遊ぶことも大事だし、犬同士で自由に(人が介入せずに)遊ぶ中で経験を積ませることの意義についてもわかりやすく説明くださったと思います。

セミナーの後の懇親会では、京子アルシャーさんと直接お話させていただく機会もいただき、とても有意義で満足できた数時間でした。
このような素敵なイベントを企画してくださった dog actuallyさんと、京子アルシャーさんに心から感謝しています。ありがとうございました!

という話の流れで、ファルコとナットが室内で遊んでいる写真を何枚か紹介しておきましょう。

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相手を上手に(?)遊びに誘うのはファルの方です。
ナットが一人遊びをしていたり、私がナットに落ち付いてじっとしていることを教えようとしていたりすると、オモチャを持ってきてナットに見せびらかすのです。目の前でポトンと落としてすぐに銜えなおすとか...
このイタズラ小僧のような目付き!わーい(嬉しい顔)

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引っ張りっこができるオモチャの場合には、早めに相手にも銜えさせようとすることもありますが、しばらくの間は "ええやろ、コレ!"っていう感じで追いかけさせるのが定型パターン。

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ファルコは最小限の動きでナットを焦らします。スピードで勝るナットが本気になったら簡単に奪い取れそうなのにそうはならない(ひと月ほど前までは、無理矢理取ろうとしていましたが)のは、これが様式化された(ルールに基づく)遊びであることの証でしょうね。

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結局、オモチャそっちのけでガウガウ噛み付きごっこに行き着くことも多いので、ファルコはコレをやるための前奏曲としてオモチャで気をひいてるのかなぁと感じることもあります。
ナットをサークルから出す時には、別の部屋にいても飛んできて、いきなりガルガル言いながら噛み付くマネもするのですが、こういう誘い方はナットに対してのみ見られる行動です(というか、以前にも書きましたが、ナット以外に歯を剥き出したのを見たことはありません)。

イベント参加者のお一人が、京子アルシャーさんにこんな質問をされていました。「うちの子(去勢済みのオス)は、ドッグランで小型犬にもマウントされたり噛まれたりしても反撃ができない。どうしたら良いでしょう?」
少し前までのファルコも同じパターンでしたから、思わず「ナットをお貸ししましょうか?」と言いたくなりましたよ。わーい(嬉しい顔)

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ナットと暮らすようになって(遊び方をお互い模索する中で)、ファルコは本当に(良い方に)変わってきたと感じています。
ナットは、まだ自分から仕掛ける遊び方が下手くそ(いきなり噛み付いたりすることがまだあるの)ですが、やってきた当初に比べれば雲泥の差。いろんなことに"ルール"が存在することは既に理解しています。

二頭とも"遊び"を通して、ずいぶん成長してくれたものです。
とーちゃんは嬉しいよ!
posted by Tosh at 23:58| Comment(4) | ワンズ日記

2011年07月27日

水泳自粛の週末

記事にするのが遅れちゃったのですが、週末の様子を記録しておきます。

実は半月くらい前からファルコは皮膚の治療中。両側の坐骨結節(スワレをした時にちょうど体重がかかる骨)と左肘に急性湿疹っぽい症状が出たのです。お尻の左側を一所懸命に舐めているので気付いたのですが、全て(スワレやフセ時に)体重がかかる所なので、何かにカブレたのがきっかけなのかもしれません。去年のホットスポットとはちょっと様子が違うのですが、7/10の川遊びが原因の可能性も否めないようです。

最初に症状に気付いた左の坐骨結節の辺り以外は既に良くなっているのですが、大事をとって、川で水泳をするのは諦めた二日間でした。

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とは言え、暑くなるのがわかっていたので、水遊びはさせてやりたい。というわけで用意したのは、子供の行水用のようなプラスチック製のプール(?)。
これなら清潔な水道水だし、すぐにきっちり乾かせると考えたわけです。

土曜日の午後、水を張って(周りに打ち水も済ませて)から庭に出してやると... 最初は、"何コレ?"と眺めるだけのお二人さんでした。

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二頭ともプール(?)には入ろうとしないので、とりあえずシャワーをかけて遊んでいると、ファルコが興味を示し始めました。
この後、ピョンと飛び込んだのですが、体全体を浸そうとするとお尻がつっかえるのを嫌ってすぐに出てしまいます。もっと底面積の広いものを選ぶべきでした。安物買いのなんとやらですね...もうやだ〜(悲しい顔)

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その後も、ファルコは水面を叩いたり、両前肢だけ浸かったりと何とかこのシチュエーションを楽しもうとするのですが、イマイチ不完全燃焼な様子。
ナットの方は、お気に入りのオモチャを振り回していてもファルが構ってくれないので、焦れて"取り合いっこしよう!"と直接誘い始めました。

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というわけで、水のことはソッチノケでいつものように引っ張りっこ。

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そうこうしているうちに、ナットがプール(?)に入りだしました。
水をかいたり狭い容器の中で器用にクルクル回って楽しんでいます。飽きて出ても、しばらくするとまた飛び込むというのを何度も繰り返していました。
ファルコのように全身を水に浸けたいという気がないので、それなりに満足してくれたようです。とりあえずは楽しんでもらえたようでホッとしました。

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メインガーデンでは、セイヨウニンジンボク(右下の紫色の花)が咲き始めました。
わかりにくい写真で恐縮なのですが、ピンクのムクゲの下にはブルーのものもたくさん咲き始めています。

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セイヨウニンジンボクと同じような細長い円錐形の白い花はリョウブ。
元から生えていた山の木ですが、なかなか風情がありますよね。

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日曜日の夕方の写真も少し載せておきましょう。
散歩の前に、引っ張りっこ用のロープで準備体操中?の二頭です。

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"水泳はオアズケでも、少しは水辺へも..."というわけで、近所の小川でバシャバシャ駆け回ってごまかすことにしました。
この近くの泳げる淵の横を通る時、ファルコが"行きたい!"と主張した(動かなくなった)のですが、却下。残念でした。今週末は泳ぎに行こうね!

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薄暗くなり始めた狭い山道を、ずっと並んで歩く春夏コンビでした。

ファルのお尻の赤っぽく見えている所が患部です。治りを良くするために剃毛したので地肌が見えていますが、右側はほぼ完治しているんですよ。

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久しぶりに隣町の公園まで来ました。
水を飲んで一息付いたところで記念撮影です。
posted by Tosh at 23:59| Comment(3) | ワンズ日記