先週末、連休中日の17日に
GREEN DOGさんで開かれた dog actually academy という催しに参加してきました。
わざわざ紹介するまでもありませんが、
dog actuallyは犬との共生を考える上で非常に良質だと思われるコンテンツを提供し続けてくださっているサイト。
LIVING WITH DOGSがちょっと混沌としている最近では最も優れた犬サイトだと私は思っています。
記事を投稿くださっているライターの皆さんは、多少スタンスの違いはあっても犬のことを真剣に考えておられる方々が多く(最近になって疑問を感じるようになった方もいらっしゃいますが...)、犬達との生活を大事にしたい私にとっては貴重な情報源になっています。その中でも
京子アルシャーさんは新しい気付きを与えてくださる記事が多く、新着記事を最も楽しみにさせていただいている方。
その京子アルシャーさんがミニセミナーをおこなってくださるとのことだったので、案内が届いてスグに申し込んだのでした。(昨秋東京での dog actuallyのイベントにも参加したかったのですが...)
概要は既に
イベントレポートが掲載されていますので詳しくは書きませんが、二つのテーマでレクチャーをしていただけました。
一つ目、「身近に感じるアニマルウェルフェアという概念」のテーマ自体は以前から京子アルシャーさんが記事群や
前回のイベントで紹介してきてくださっているもの。dog actuallyの読者にとっては既知の内容だったかもしれません。が、(特に日本の)家畜の置かれている状況等の話は知らないことが多く、いろいろと考えさせられるものでした。
Temple Grandinさんの著作等に影響を受けている私ですが、食べ物としての肉が好きなこともあって家畜のウェルフェアに関してはあまり意識しないできました。が、ヴィール肉の話なんかを聞くと、消費者が正しい判断をすることの重要性を感じますね。ただ、"保護"の対象が蚕にまで及んでしまうと、感覚的にはスッと受け入れられる範囲を超えているかも...
映画"Temple Grandin"の中で何度か口にされる"Respect"できる範囲というのが、自分勝手な私の場合には狭いのかなぁ?

二つ目は「犬であるということ 〜犬の遊びと行動〜」というテーマでした。ドイツの学者さんの研究の紹介なども含め、犬の遊びの意味や重要性をあらためて教えてくださいました。
人と一緒に遊ぶことも大事だし、犬同士で自由に(人が介入せずに)遊ぶ中で経験を積ませることの意義についてもわかりやすく説明くださったと思います。
セミナーの後の懇親会では、京子アルシャーさんと直接お話させていただく機会もいただき、とても有意義で満足できた数時間でした。
このような素敵なイベントを企画してくださった dog actuallyさんと、京子アルシャーさんに心から感謝しています。ありがとうございました!
という話の流れで、ファルコとナットが室内で遊んでいる写真を何枚か紹介しておきましょう。
相手を上手に(?)遊びに誘うのはファルの方です。
ナットが一人遊びをしていたり、私がナットに落ち付いてじっとしていることを教えようとしていたりすると、オモチャを持ってきてナットに見せびらかすのです。目の前でポトンと落としてすぐに銜えなおすとか...
このイタズラ小僧のような目付き!

引っ張りっこができるオモチャの場合には、早めに相手にも銜えさせようとすることもありますが、しばらくの間は "ええやろ、コレ!"っていう感じで追いかけさせるのが定型パターン。
ファルコは最小限の動きでナットを焦らします。スピードで勝るナットが本気になったら簡単に奪い取れそうなのにそうはならない(ひと月ほど前までは、無理矢理取ろうとしていましたが)のは、これが様式化された(ルールに基づく)遊びであることの証でしょうね。
結局、オモチャそっちのけでガウガウ噛み付きごっこに行き着くことも多いので、ファルコはコレをやるための前奏曲としてオモチャで気をひいてるのかなぁと感じることもあります。
ナットをサークルから出す時には、別の部屋にいても飛んできて、いきなりガルガル言いながら噛み付くマネもするのですが、こういう誘い方はナットに対してのみ見られる行動です(というか、以前にも書きましたが、ナット以外に歯を剥き出したのを見たことはありません)。
イベント参加者のお一人が、京子アルシャーさんにこんな質問をされていました。「うちの子(去勢済みのオス)は、ドッグランで小型犬にもマウントされたり噛まれたりしても反撃ができない。どうしたら良いでしょう?」
少し前までのファルコも同じパターンでしたから、思わず「ナットをお貸ししましょうか?」と言いたくなりましたよ。

ナットと暮らすようになって(遊び方をお互い模索する中で)、ファルコは本当に(良い方に)変わってきたと感じています。
ナットは、まだ自分から仕掛ける遊び方が下手くそ(いきなり噛み付いたりすることがまだあるの)ですが、やってきた当初に比べれば雲泥の差。いろんなことに"ルール"が存在することは既に理解しています。
二頭とも"遊び"を通して、ずいぶん成長してくれたものです。
とーちゃんは嬉しいよ!