先週、みかちゅーさんがブログで興味深い動画を紹介してくださいました。
犬の起源や家畜化の話題から、人とのコミュニケーションの取り方など、最近の(数年前までの)犬に関するめぼしい研究を紹介しているものです。
定説化している(日本でも話題になったことのある)トピックが多く、目新しい発見があるわけではないのですが、今まで文章でしか触れたことのなかった実験や研究者の素顔が映像で見られるのは非常に刺激的でした。
と偉そうに書いちゃいましたが、英語が不得意な私には語られている言葉は半分も聞き取れず、事前知識のおかげでおおよその流れは把握できただけなんですケドね...
ネットで(三部に分けて)公開されているこの"Dogs Decoded"という動画は、DVDとして市販されてもいます。# まるまる公開しちゃってて大丈夫なんでしょうかねぇ?
ひょっとしたらDVDには英語の字幕が付いてるじゃないかと日本のAmazonから購入してみたのですが... ビンゴ!でした。
とても興味深い内容です(し 2000円余りで簡単に手に入ります)から、私のようにヒアリングが苦手な方は、DVDを入手されるのが得策かもしれません。ただし、例によってリージョンコードが1に設定されているので、北米仕様のDVDを再生できる環境をお持ちでないとダメですけど。
1990年代以降、犬(を含む動物)に関する研究は、遺伝情報系のものを筆頭に各分野でずいぶん進んだという印象があります。
(上記の Dogs Decodedのように)それらをまとめて紹介してくれている和書があれば良いのにと思ってきたのですが、最近になって一冊発見しました。
愛犬家の方々には、C-barqなどでも馴染みが深いであろう麻布大学 伴侶動物学研究室の菊水健史氏が JVM(獣医畜産新報)という専門誌に連載しておられた内容を書籍にまとめられたものです。
(5つの内の)一つの章を犬の新しい研究結果の紹介に充てておられ、Dogs Decodedの中で紹介されている内容の多くにも触れられています。
"犬の世界を覗いてみる"という章以外も、動物が"絆"を形成する機構等の紹介など非常にエキサイティングな内容が詰まっています。"読み物"としてまとめられたそうですが、せっかくいろんな分野の研究結果を紹介してくださっているだけに、リファレンスが付いてない点は非常に残念です。
興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。お薦めです!
なお、麻布大学の研究に関しては、dog actuallyでも尾形聡子さんが昨年春におこなわれた"ヒトとイヌのさらなる共生を目指して"というシンポジウムや永澤美保氏のインタビューを紹介してくださっています。とても興味深い大学(研究室)ですよね。
ファルコが拗ねると困るので、写真だけ載せておきますね。
私達とのコミュニケーション力が向上してきたナットも。
タイトルからのコジツケで、"散歩道"のようすでした。
2011年08月11日
いきもの散歩道
posted by Tosh at 23:57| Comment(0)
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