2011年09月02日

Dog's Best Friend

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いきなり変な画像でギョッとされた方もいらっしゃるかもしれませんが、この不気味なコラージュ画像は、UCLAのCenter for Society and Geneticsで今年開かれた"犬と人の共進化"というシンポジウムのテーマイメージです。
副題?がシャレてますね。恋人などに使われる"made for each other"という慣用句を使って、"(文字通り)互いのために生まれてきたのか?"という、この話題の核心部分を表しています。

今回の記事は、こんなシンポジウムが開かれている、つまり"犬と人とは互いに影響しあって共に進化してきたのか?"ということが科学の世界でホットな話題として議論されているということを書き留めておくのが主旨です。
もちろん、"犬の起源"や"犬の進化"という点については従来から研究されてきたわけですが、"共進化(人間も犬の影響を受けて進化した)"というのをタイトルに掲げたシンポジウムが開かれたということはエポックメーキングなことではないでしょうか!

この二日間に渡るシンポジウムの講演の様子はビデオで公開されています(上の画像をクリックするとそのページを開きます)。
(時間帯によっては)ストリーム配信が追いつかなかったり、音声の収録状況が良くなかったりするので、私自身もまだ少ししか視聴していないんですけどね。

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UCLAでこんなイベントが開かれたのは、先の記事でも名前を上げさせていただいた Robert Wayne氏がこの大学におられるからだと思われます。私がちょこっと調べた限り、1990年台以降、犬の進化について最もホットなトピックの中心におられるのが Wayne氏だと感じています。

彼の1993年の論文は、それまで議論されていた犬の起源について終止符を打つ形になりました。犬に近い動物達の mtDNAの分析から、犬はタイリクオオカミ(Canis lupus)に非常に近いことが示され、従来のコヨーテやジャッカル説はほぼ否定されて、Canis familiarisと独立種扱いされていた学名も Canis lupus familiarisとオオカミの亜種とすることが一般化しました。

その Wayne氏が率いるチームが 1997年に発表した論文("動物感覚"の中でも引用されているもので、本文のPDFはこちら)は大きな波紋を投げ掛けました。犬がオオカミから分岐したのが 13万5千年ほど前であるという部分が各所にインパクトを与えたのです。ちなみに、現在では Wayne氏は13万5千年前という考えを変えておられるようです。この点については今後の記事でも少し触れる予定です。

上記の論文の共著者でもある Peter Savolainen氏らは 2002年の論文で犬の祖先が東アジアの個体群由来であるとし、その説が半ば定説化しつつあったわけですが、最近の研究ではそれが覆されつつあります。

このシンポジウムの講演中でも、Wayne氏は Savolainen氏の研究結果も紹介しつつも、2010年に自身が発表された中東アジアが犬の起源地であるという分析を披露しておられました。オオカミと犬では WBSCR17という(人ではWilliams-Beuren症候群に関係があるとされる)遺伝子に差があるという興味深い内容を含む論文の内容です。

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ちなみに、犬の起源については、土着犬の遺伝子分析から Savolainen氏らの(東アジア起源)説に異論を唱えておられた Adam Boyko氏も講演をされています。

講演のタイトルを見る限り、そしていくつかのビデオを流し視聴した感じでは、シンポジウムのテーマのとおりの"犬と人の共進化"について正面から論じたものはあまりないように思います。

ただ、Ádám Miklósi氏の講演はそれを扱っておられます。今後の記事で取り上げるつもりのある論文なども紹介しつつ、"犬と人は共進化したのか?"ということについて議論しておられます。結論としては、人が犬によって(遺伝レベルで)進化させられた証拠は"今のところは"見つかっていない。ただ、経済的、文化的な人の進化に寄与したのだろうというのが彼の考えのようです。

Miklósi氏は dog actuallyの記事等でも紹介されていますし、先の記事で紹介した "Dogs Decoded"のビデオにも登場しておられますね。また、2008年に開催された第一回のCanine Science Forumの中心人物の一人です。ちなみにこの会議で Robert Wayne氏は招待講演をおこなっておられます。

そのMiklósi氏がもうすぐ日本で講演や(慶応義塾大学の)集中講義をおこなわれるようです。Animal 2011の公開シンポジウムでは "いきもの散歩道"の菊水健史氏の講演もあるようなので、東京まで出かけて行きたくも思ったのですが... 今回は見送ることにしました。

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今回紹介した UCLAのシンポジウムのビデオなんかを見ていると、自分自身の英語力の無さが本当に嫌になりますね。さらさらっと聞き取れたら(&英文を読めたら)どれだけ欲しい情報に辿り着けるだろうかと思うと悔しくて...

犬と人の関係について最新の研究(や実践)をされている方々の情報は、ほとんど日本語になっていません。今回の講演者の中でも日本語の書籍が出版されているのは、(ゲストとして?)最初に話をされている Mark Derr氏の "美しい犬、働く犬"一冊だけかと思います。

この本は、行き過ぎた純血種(ショードッグ)の繁殖等に警鐘を鳴らすDerr氏が、いろんなタイプの犬と人との関係を記録し、どういう関係を再構築すべきかという問題提起をされているもので読み応えがあります。# 惜しむらくは Gundog等に関する章が日本語版では割愛されていることでしょうか。

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この書籍の原題は "Dog's Best Friend"です。
犬が"人の最良の友"なら、我々も"犬の最良の友"であるべきなのでしょうね。
posted by Tosh at 23:56| Comment(3) | 雑記帳

2011年09月05日

Man Meets Dog

台風で遊びに行けなかった週末、犬と人の共進化の話題を続けましょう。
# カミさんには、またツマラナイ話を書いてるの?と呆れられながら...もうやだ〜(悲しい顔)

先の記事で触れたように、"動物感覚"の中ではオーストラリアの考古学者/人類学者の方々(Colin Groves氏やPaul Taçon氏ら)の説が紹介されています。Grove氏に関しては 1999年のこの論文などが見つかるのですが、Taçon氏の該当する論文はまだ入手できていません。2002年、Nature Australia誌にColin Pardoe氏との共著で発表された"Dogs make us human"というタイトルのもの。ここここなどでも主旨は紹介されているようですが、可能なら原典をチェックしてみたいんですけどね。

彼らの(人は犬から社会性等を学んで共進化したという)主張では、共にCharles Vilà氏ら1997年の論文、犬は 13万5千年前にはオオカミから分岐していたという発見を拠り所の一つとしています。前の記事でも紹介したRobert Wayne氏の率いるチームの研究だったわけですが、Wayne氏自身は現時点では、犬のオオカミからの分化時期をせいぜい数万年前だと考えておられるようです。mtDNAの限られた遺伝子だけを対象としていたためにぶれた数値になったと分析されています。

流れからいくと"梯子を外された"ようにも見えますが、人が学んだ相手が犬ではなくオオカミだと考えると、大枠では議論が破綻しているわけではないように私には思えます。現在の人類 Homo sapiensに先立つ Homo erectusと一緒にオオカミ Canis lupusの化石が北半球のあちこちで見つかっており、その年代は 50万年前まで遡るようです。家畜化を通して現在の犬ができた(オオカミから分化した)のが、農耕等を含め人間の文明化(定住化)の頃だったとしても、それまでの間に緩やかな共生期間があったのだろうというのは定説化しているようですから。

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犬の祖先がどのような形で人類と接点を持ったのかというのは、多くの人が気にしてきた命題かと思います。私が最近まで持っていたイメージは、かのコンラート・ローレンツ氏が "人イヌにあう"の冒頭でいきいきと描き出したようなものでした。すなわち、大型獣を狙う人間のキャンプの周りでオコボレを狙って集まっている犬類のうち、警戒心の少なかったものが次第に近づき馴化されたというようなもの。

ローレンツ氏自身は、現在のイヌ科の動物の生態から 1949年の発刊当時は(同書の記述では)、犬の起源としてジャッカル説をとっておられます(後に考えを変えておられます)。従って人の周りで暮らすジャッカルのイメージが先行していて、狩猟に長けているのは人類、それに従属する犬類という構図が見てとれるのですが、これは、氏の人間偏重主義(多くの西洋人の価値観)が影響しているようにも感じられますね。

前の記事で最後に紹介したマーク・デア氏の "美しい犬、働く犬"は約半世紀後の1997年に出版されたものですが、以下のような記述があります。

原人や原始人は武器はもっていてもハンターとしては優秀でなかったので、肉食動物の獲物の残りをあさったり、肉を手に入れる方法を学ぶために肉食動物の真似をしたりした。彼らが頼りにしたのは自分たちと同じ雑食性のクマではなく、ネコ類でもなく、自分よりはるかに大きな動物を人間と同じように集団で狩る動物−狼やリカオン−だった。狼と同様に人々も大きな獲物を好んで狩った。大きな獲物が手に入れば、集落の仲間が何日も肉を食べることができたからである。
狼と人間は同じ言葉を話すわけではないが、かなりの程度まで理解し合うことができる。狼は、顔つき、耳の傾け方、尾を垂らすか立てるか、そして、姿勢で人間にも分かるように自分の気持ちや意思を伝え、人間と同じように連想する能力や放浪への衝動をもっている。群れの社会構造、子供のしつけの習性は人間の集団のそれに似ている。
(マーク・デア著「美しい犬、働く犬 −アメリカの犬たちはいま…」p.31より引用)

この後に続くイヌ化の部分はローレンツ氏が描いた(一般的に知られてもいる)のと同様の、人による家畜化ですが、人類の方を従属的な立場に置いたというのは画期的なことだったのかもしれません。
# 余談ですが、プリミティブな犬への愛着など、デア氏にはローレンツ氏と共通するものを感じます。

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デア氏の本が出版されたのと同じ年に、Robert Wayne氏のチームの論文が出され、それに刺激されて、2003年頃まで 犬と人の共進化に関するいろんな研究報告がなされたようです。上述の Colin Groves氏や Paul Taçon氏らもその一部ですが、もう一つ面白い文献を見つけました。
Wolfgang Schleidt氏(とMichael Shalter氏)による2003年に発表された論文。そのまんまのタイトル"Co-evolution of Humans and Canids"なので、簡単に検索に引っかかったのです。
ちなみに Schleidt氏は Konrad Lorenz氏の助手として活躍を始められた正統なお弟子さんに当たるようです。

この論文の副題は"An Alternative View of Dog Domestication: Homo Homini Lupus?"。犬の家畜化について正に一石を投じるような内容です。
英語力が貧弱で間違った部分もあるかもしれませんが、私なりにAbstractの部分を訳してみますね。

犬とオオカミは、群れを作る有蹄動物と約1000万年前から共に進化してきた多彩な捕食/腐肉食動物群の一部です。氷河期の間に、タイリクオオカミCanis lupusはユーラシアにおける最高の捕食者になっていました。移動する有蹄動物の群れについて行くことができ、オオカミは哺乳類として最初の牧畜者になったのです。
類人猿は樹上生活して果物を食べる目立たない霊長類の一群として進化しました。私達自身の種はおよそ600万年前にアフリカでチンパンジーに似た祖先から別れ、−おそらく氷河期の大規模気候変動という大きな流れの中で−真の人類(Homo erectus)として開けたサバンナへと踏み出したのです。機敏に木に登っていたものが、サバンナとステップに棲むものには必須となっていた移動生活に適合する可能性をもった四つ足で素早く走れる類人猿となったわけです。初期の人類は果樹がない状況下で、何でも集めて食べる雑食そして腐肉食動物へと変化していきました。彼らはユーラシアのステップへと移住して熟練した狩人となっていきます。
最後の氷期中のどこかのタイミングで、私達の祖先は牧畜者であるオオカミと協力し合うことになりました。おそらく最初は、人間の方がトナカイやその他の有蹄動物に付いて歩いて番人をするというオオカミの生活スタイルを取り入れたと思われます。そしてオオカミと人は一緒に居るべき伴侶を見つけたのです。
我々は、オオカミと人の間におけるファーストコンタクトが真に相互的なものであり、オオカミと人のその後の変化は、共進化と捉えるのが最も妥当だと提唱するものです。


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この論文も Wayne氏らの1997年の研究結果を踏まえているため、犬のオオカミからの分化時期を人類と出会う前にシフトさせているようですが、彼ら自身が結論的に図示している犬と人の進化の流れを引用しておきます(Figure 2では犬の分化時期は化石資料に基づく1万年余り前になっていますが)。

概要では、犬と人の接触を真に相互的(truly mutual)とまとめられていますが、本文の中では、むしろ人の方がオオカミに家畜化されたんじゃないかという観点の指摘も出てきます。例えば住居を定める霊長類は人類だけなのに対して、犬類は何世代にも渡って同じ巣を使い続けるといった例など...

たくさんの研究を引用してあり非常に興味深い内容なのですが、残念ながら流し読みしかできていない体たらくなので、細部に言及するには私は力不足です。興味を持たれた方はぜひ一読してみてください。
最後に副題に関することだけを紹介しておきますね。

"Homo Homini Lupus"、人は人にとって狼である(他人に対して人は非常に残酷で恐ろしい存在になりえるといった意味)の慣用句だそうですが、オオカミが人に与えた影響などを踏まえ、著者らは別の句を提示しておられます。
Homo homini Pithecus − Lupus homini Homo
人は人にとって猿的である。オオカミは人にとって人間的である。

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この論文はとても面白いので、Wolfgang Schleidt氏のその後の研究を知りたいと思ったのですが、1927年生まれのご高齢でこれが事実上最後の研究結果のようです。別の方による続く研究がないかと探してもいるのですが、今のところは見つけられていません。
前の記事で紹介したÁdám Miklósi氏の講演ではこの論文も紹介されているのですが、彼の結論は先に書いたとおり、人が犬によって(遺伝レベルで)進化させられた証拠は"今のところは"見つかっていない というものです。

テンプル・グランディン氏が引用しているような、"社会性を犬から学んで人は進化した"という観点については、まだ定説化しているわけではないというのが私の認識です。
ただ、人類と非常に近い遺伝子を持つチンパンジー等の社会性が、オオカミや犬よりも遥かに低いレベルだという霊長類の専門家の見解には、今後明らかになるかもしれない共進化のカギがあるのかもしれませんね。

半世紀以上も前、コンラート・ローレンツ氏は"人イヌにあう"の中でこんな風に書いておられます。

イヌと類人猿を比較することは、たしかに時期尚早だが、個人的には、私は、知性を示す他の技能で類人猿がいかにイヌをしのいでいるにしても、人間の話すことを理解するうえではイヌのほうがまさっていると信じている。ある点では、イヌはもっともりこうなサルよりもはるかに「人間的」である。人間と同じように、イヌは家畜化された動物である。そして人間同様、イヌの家畜化は二つの体質上の資質に負っている。第一は、本能的な行動の固定した軌道からの解放であり、それは人間にたいしてと同じく、イヌに行動の新しい道を開いた。第二に、持続する若々しさである。イヌにあっては、それは永遠に愛情を切望して止まない根源的な所以であり、人間にあっては、外に向けて広く開かれた心となって豊かな老年にまで保持される。
(コンラート・ローレンツ著「人イヌにあう」早川書房文庫版 p.218-219より引用)
posted by Tosh at 01:22| Comment(6) | 雑記帳

2011年09月07日

爽やかな朝日の中で

今日(6日)のファルコ地方の最低気温は15℃台。寒いくらいの朝でした。
暑がりの私が何ヶ月かぶりに長袖のトレーナーを引っ張り出しましたよ。

重たい(ほとんどの方が興味を持てないような)記事を続けてしまったので、今回は本来の写真日記に戻して軽めにいきますね。

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散歩の前に庭で遊ぶお二人さん。久しぶりに湿度も低くて気持ち良かったからか、引っ張りっこや追いかけっこに夢中で、庭でウ○チを済ませてくれませんでした。

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みんなに会うには少し遅い時間かなぁと危惧していたのですが、爆天君にもしっかり会うことができました。

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続いて武蔵君にも。
チビの頃から遊んでもらってる大きめの子には、必ずのようにプレイバウでパピーみたいに甘えるファル。
ナットとはガウガウになるので、まだ一緒に遊べないのが残念です。

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朝日がかなり登って日差しが強くなっても、爽やかな風が渡って暑さは感じませんでした。

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池を回ってきたところで、ジロウ君達がやってきました。
パミーを期待して正座するウチの子達。ナットは離れた所で座らせてるので気もそぞろなんですが、だいぶマテもできるようになってきましたよ。

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むしろダメなのはファルコの方です。
特にジロウ君のおかあさんに対しては、お行儀悪くても構わないと思っているフシがあって、ワルコに変身しますもうやだ〜(悲しい顔)
しばらくの間、散歩中にオヤツを貰うのは辞退しようかなぁ...
# ハナちゃんは後ろ姿、ジロウ君に至っては足だけの写真でゴメン。

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ウチに帰ってからの写真も一枚。
白い花をたくさん付けている木のように見えるのは、実は枯れてしまったトキワマンサクにナツユキカズラが這い上がっているんです。
昨年秋の記事で季節外れに咲いたと書いたのですが、根に虫が入ったか何かで、最後の力を振り絞って無理して花を付けたようです。
ひょっとしたら...と残してあったのですが、やっぱり完全にダメ。初夏のシンボルツリーだったので、同じ樹種を植え直そうかと思っているところです。

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ナットの写真が少なかったので、今週末の水泳犬会への期待を込めて、少し前の川遊びの写真をオマケで載せておきますね。
今日みたいな気温だと水遊びはどうかと思いますが、少し暑さも戻るようなので、きっと楽しい遠出になってくれるでしょう。楽しみです!
posted by Tosh at 01:30| Comment(2) | ワンズ日記

2011年09月12日

スプラッシュ劇場

昨日(9/11)、お友達と予定通り愛知川水系に川遊びに行ってきました。
台風から一週間経っているので、きっと下見に行った時と同等のめちゃめちゃ透明な清流に戻っていることを期待していたのですが...

残念ながらまだ濁りが残っていて流れも速めふらふら
というか、実はそれ以前に、予定していた開催地に行く道が通行止めで辿り着けないがく〜(落胆した顔)というハプニングが! 先行しておられた ゆのんさんちが急遽別の場所を見つけてくださって事なきを得たという次第でした。

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という経緯で到着したのがこの場所。
浅瀬あり、淵ありと変化が楽しめてなかなか良いポイントでした。
泳いでいるのはPOOHちゃん。後ろ向きのバニラちゃんと唯一の黒ラブだったオペラちゃんの母娘。ハーネス着用のあいちゃんの向こうがファルコです。

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派手な水しぶきを上げて水に飛び込んだのはバニラ姐さん。
左のブルーのカラーがファル、右側の駆けてる子はあいちゃんです。

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バニラちゃんが帰ってくるのと入れ替わりに、オペラちゃんがダッシュ。
オペラちゃんはジャンプしすぎて、川の中ほどにある大岩に直接ダイブしちゃったり... 見てる方がちょっと心配になりました。

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みんなよく泳ぐこと! スポーツ娘とPOOHちゃんのすれ違いシーン。

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今回集まったのは4家族、8人と8頭のワンズでした。
あいちゃんちの優しいお姉さん犬、ゆうちゃんはゆったりと水を楽しんでいたようです。

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POOHちゃんちからはトッティ君も来てました。
でも、体調が悪かったようですね。もう良くなってくれてるかなぁ...

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8頭ということは、もうお一方いるはず...
そう、ゆのんさんにライジャケのハンドルを握られて、嫌々水の中に連れ込まれるヘタレ小僧のナットでしたふらふら
# ファルが "早くおいでよ!"と誘っているような雰囲気ですね。

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ナットも泳げるようにと、皆さんがアノ手コノ手で指導?してくだったのですが、結局今回も自分からは足が付かない所に踏み出そうとせずじまいもうやだ〜(悲しい顔)
もっとも、教育パパの私に深みに連れて行かれて、何度も泳がされてたんですけどね。今までのように一目散に岸に戻ろうとはせず、パニック的にもならないことが多かったので、実のところは結構進歩したと思えたんですよ。


水際でウロウロする情けないナットや、水面を走ろうとしてるようなオペラちゃん(あんたはイルカか?)などが写ってる短い動画も置いときますね。

後は、ファルコの写真を連発で。

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尻尾でアートするなんて、なかなかヤルなぁわーい(嬉しい顔)

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SPLASH !

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超絶アスリート娘を出し抜けるか?

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とーちゃんの大好きな表情。

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そして、今回のカワウソ君です。

たくさんのワンズでの川遊びはやっぱり格別に楽しいです!
皆さん、ありがとうございました。またご一緒させてくださいね!!
posted by Tosh at 23:37| Comment(2) | ワンズ日記

2011年09月14日

In Other Words

一昨日の夜は十五夜でしたね。
某所でネタ振りをいただきましたのでわーい(嬉しい顔)、今回は月がテーマです。

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またズボラして手持ち撮影なんですが、12日夜に写したもの。
少し雲が出る時間もあったのですが、おおむね晴れて、きれいな中秋の名月を楽しむことができました。

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もちろん、夜の散歩時にはカメラを持ち出しました。
でも、既に月は高く登ってしまっていて良い絵は撮れずじまいもうやだ〜(悲しい顔)
ちなみに、ナットは月に吠えているわけではなく、繋留時間が長いことに焦れて、リードで遊び始めたところなんですふらふら

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ちょっと悔しかったので今日(14日)はリベンジを謀りました。会社を早めに抜け出して、調べておいた月の出時刻に合うように散歩に出かけたのです。
かなり雲が厚かったので、今日もダメかと諦めかけながら、夕闇迫る中で記念撮影をしてからいつもの池を回ります。

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めぼしを付けておいた場所に着く頃には、いつの間にか雲は消え去って、ちょうど山の端に赤い月が顔を出し始めました。
最初は明るさが足りなくて、水面に月は映らなかったのですが...
今日もまたナットが焦れて、ファルコにちょっかいを出し始めた時にふらふら、池にも光があることに気付きました。

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昨年 琵琶湖で撮りそびれた月はもっと低い位置にあったのと、適度に風波が立っていたので、本当に長い"道"を見せてくれたのですが、今日のは"月の道"とは呼べませんね。ほとんど風がなかったのが敗因ですが、雲が晴れてくれただけでも感謝しなくっちゃね。

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最後の写真は、12日に家のテラスで撮ったファルと満月のツーショットです。


今回も、どーでもいい話とヘタクソな写真を漫然と載せてしまいましたね。
先日ふと気になって今までに書いた記事の数を数えてみたのですが、なんと230件にもなっていてビックリしたところなんです。
少しだけ読み返してもみたんですが、くだらない話や不勉強ゆえの中途半端な意見表明など、恥ずかしいことだらけ...ふらふら
ブログを始めた時には、きっと三日坊主で終わるだろうと思っていたのに、なぜこんなにも拙い言葉を重ねてきたんでしょうねぇ?

月のネタの締めくくりに、大好きなスタンダードナンバーの歌詞を引用させてもらうことにします。もともとは "In Other Words"という曲。
いろんな人がカバーしている超メジャーな作品ですが、少なくともボーカル版に関しては Nat King Coleのものが私の一番のお気に入りです。

Fly Me to the Moon (Bart Howard)

Poets often use many words
To say a simple thing
It takes thought and time and rhyme
To make a poem sing

With music and words I've been playing
For you, I have written a song
To be sure that you'll know what I'm saying
I'll translate as I go along

Fly me to the moon
And let me play among the stars
Let me see what spring is like
On Jupiter and Mars

In other words, hold my hand
In other words, darling, kiss me

Fill my heart with song
And let me sing forever more
You are all I long for
All I worship and adore

In other words, please be true
In other words, I love you
 
posted by Tosh at 23:55| Comment(2) | ワンズ日記

2011年09月17日

アドベンチャーな川

お友達が最近よく行かれるという I川、ついに行ってきましたよ!

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川に着いてリードを離されるやいなや、川に飛び込んで泳ぎ出すファルコ。
一方、ナットはこの場所でさえ自分からは深みに進もうとしませんふらふら

ルートがよくわからなかったのでハナ母さんに電話して尋ねると、真っ直ぐにゴルジュを進めばいいとのこと。よっしゃぁ!と再出発です。

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ところが、いきなり人間のお尻辺りまでの水深が続くので、ナットの腰は引けまくり。20mも行かない曲がり角で岩にしがみつくヘタレぶりですもうやだ〜(悲しい顔)

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ファルにとっての最初の難関、お釜になった深みです。
今年の目標はジャンプして飛び込むことだったんですが、結局今回も跳躍はできずじまい。でも、ずるずるっと水に(落ちるように)入って、何度もリトリーブを楽しんでましたよ。

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お釜をクリアした後は、滝を横切るようにして岩を登ります。プチ・シャワークライミングを味わえる楽しい場所でした。

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ファルは全く平気でしたが、ナットはやっぱり岩にへばり付いてますふらふら
この滝の上にもお釜があって、その横の急傾斜を這い上るという難所もありました。次から次へと変化に富んでいて私にはとっても面白かったです!

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その難所を越えると、しばらくは平坦で水深も膝までくらいの場所が続きます。が、ナットは極力水に入らないでおこうとしています。ダメやなぁ...
ファルコは全く逆で、どこでも泳ぎまくりなんですけどねぇ。

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少し歩くと広い淵に出ました。もっと先まで行けるのかもしれませんが、今回はここでしばらく遊んでから引き返すことにしました。
水深は3mはあるんですが川底が見えてます。かなりきれいな水ですね。

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というわけで、メタボな河童も出現!?
もっとも、無理矢理深みに引きずり込まれ、泳ぎながら岸から遠くに運ばれるナットにとっては "鬼"でもあったかもしれませんねわーい(嬉しい顔)

いやぁ、こんな近場に結構本格的な遡行遊びができる所があるなんてビックリでした! ただ、途中にガラスの欠片がたくさん落ちていたり、BBQ等のゴミも目立つのは残念ですね。
よく行くH峡の方がお気楽モードでも楽しめるのですが、アドベンチャー気分を味わうなら I川の方がポイントが高そうです。

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結局、ナットはそこら中でハーネスのハンドルを持って無理矢理連れ歩くという形だったのですが、ファルコはずっとルンルン楽しそうにしていました。
たった一カ所、この滝の上の急斜面を降りる時だけは、"無理ですぅ!"とばかりに一度吠えていました。結局お釜(淵)に落ちてもらいましたケドねわーい(嬉しい顔)
# 結果的にであって放り込んだ訳じゃないんですよ。為念。


終点の淵で泳ぐファルと鵜飼いのナットの動画も置いときますね。
posted by Tosh at 22:36| Comment(2) | ワンズ日記

2011年09月19日

久しぶりの琵琶湖

ファルコがチビの頃から、鳥猟犬の本能を活かした楽しみを見つけたいと思ってきました。昨年秋にはGRTを始めポインターの訓練を見学させてもらったりする中で、デュアルパーパスを指向したラブラドール(参考)への興味が増していきます。
昨年末に存在を知ったノルブリンカというシリアスブリーダーさん。そこで生まれたファルコン君(通称はファルコと同じファル)が実猟犬として活躍しておられることもあって、ずっと気になる存在でした。

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というような背景があって、昨日(18日)、京都ラブラドールレトリバークラブ(ノルブリンカさん)主催の"琵琶湖で泳ごう"という集まりがあるというので、無理にお願いしてお邪魔させていただきました。

琵琶湖畔のオートキャンプ場の一部を借り切っておこなわれたので、広々とした芝生の空間で20頭くらいのリトリーバー達(英国GRとFCR2頭もいました)が自由に歩き回っていました。主催者の祈りが通じたのか、良いお天気に恵まれてとても気持ちいい空間でしたよ。

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反対側はこんな湖岸が広がっています。
着く早々、ファルは異様なテンションで水に入って遊び始めました。
リードを離すとスグに湖に駆け込み、常にどなたかがボール等を投げてくださるのを待っている状態。コイのコマンドにもなかなか従ってくれませんもうやだ〜(悲しい顔)

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犬達のアップも少しだけ載せておきますね。
左の子がノルブリンカさんちのジャスミンちゃんだったと思います。

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そして、この子が SAAB君。実猟犬をやってるファルコン君の同胎犬。
顔 デカっ!わーい(嬉しい顔) とてもガッシリしていて体重は 40Kgあるそうです。
この写真はブサイクっぽく写っちゃってて申し訳ないのですが、同胎のアイリスちゃんに比べるとマズルは長めで、ずいぶん性差があると感じました。
アイリスちゃんと、独特のムードに好感を持ったロータスちゃんのアップ写真は撮り損ねちゃってました。ちょっと残念。

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ひとしきり遊んだ後は豪華バーベキュー大会。
私もしっかりいただきました。美味しかったです!
お、チビちゃんが写ってますね。今回のアイドルだったゴウ君です。

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3ヶ月にならないのに 11.5Kgという立派な体。
砂浜でゴロンゴロン転がったり、成犬達と一緒に湖に入って泳いだりして、みんなを楽しませてくれました。かわいかったですよ黒ハート

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人間達の食事の後も、ワンズのお楽しみは続きます。

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いっせいにターゲットを追いかけると盛大なシブキが上がります。
ハマチの養殖池で餌をやっている時の映像が思い出されましたよわーい(嬉しい顔)
午前中、どの子よりも長時間泳いでいたファルは疲れ気味。他の子達の勢いに付いていけずに見守るだけのことも...

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それでも、誰かが何かを投げてくれる気配を感じるとワクワクを抑えられないようです。動きが鈍くなってからも、ほとんどの時間を水の中で過ごしていました。

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今までの水遊びの中でもっともテンションが高く、コマンドをほとんど聞いてくれなかったので、飼い主としてはちょっと恥ずかしかったのですが、本犬的にはたくさん泳げて、いろんな人に遊んでもらえて大満足だったようです。

ファルコがかなりバテてきた(くせに水から出ようとしない)のと、往きに湖西道路が渋滞していたこともあり、勝手ながら先においとまさせていただくことに。後片付けも手伝わずに申し訳ありませんでした。

気さくに受け入れて、いろんなお話をしてくださったノルブリンカさんを始めとする皆さん、ありがとうございました。とっても楽しかったです!

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最後は、ファルの楽しそうな写真で締めくくっておきましょうねわーい(嬉しい顔)
posted by Tosh at 20:14| Comment(2) | ワンズ日記

2011年09月20日

散歩に間に合ったね

前回の記事、"琵琶湖で泳ごう"に参加させていただいた日の続きです。
早々と退去させていただいたおかげで、危惧していた湖西道路の渋滞もほんの少しで、名神もすいすいと帰ってくることができました。

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お留守番のナットとも充分明るいうちに散歩に行けそうな時間だったので、ちょっと気になっていたH峡の様子を見に寄り道することに。
近々お友達と遊びに行く計画をしているのですが、川に降りられなくなっているという情報があったものですから。

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結論から言うと、特に問題はなさそうです。ちょうどリバートレッキングを楽しんで来られたグループにお会いしたのですが、台風12号の影響もなく、地形等にも変化はなかったそうです。
この通り、水も澄んで良い状態。ファルコはキュンキュン言って、勝手知ったる川に降りて行きたがりましたが、ナットが待っているのでオアズケ!

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帰宅すると待ちかねていたナットを連れてお散歩に。
9月に入ってから再び通い始めている"お得コース"ですが、例の逸走事件の怖さを撥ね除ける自信がまだないので、ナットのリードは離せません。

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ファルコでさえ琵琶湖で言うことを聞いてくれなかったダメなとーちゃんなので、少なくともこの道では、自由に駆けるのはもう少し待っててね。

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山道から池を回ってくると、定番メンバーと出会いました。左奥からポチ君、ディーン君、ハナちゃん、モモちゃんです。
久しぶりにマキちゃんとサラ君にもそれぞれ会えたんですよ。

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薄暗くなり始めた道を通称"三角"まで戻ってくると、車を停めて "ファルコ君ですか?"と問いかける方がいらっしゃいました。
某所で写真はお見かけしていたティアラちゃんのご家族で、このブログをご覧いただいていたとのこと! 車から降りてきてくださって、しばし歓談を楽しませていただきましたわーい(嬉しい顔)

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生後7ヶ月のティアラちゃんは、元気でオチャメ。
これからもヨロシクね!

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最後に会えたのはガク君でした。しばらく写真を掲載してないなぁということで、かなり暗くなっていたのですが、パチリ。
なんかウィンクしてる瞬間みたいだけど、勘弁してね。

というわけで、新しいお友達も含めて、たくさんの人達とワンズに会えて、ナットもそこそこ満足してくれたんじゃないかなぁ。

今日(19日)もお散歩には支障がなかったし、なかなか充実した連休を楽しめたファルコんちでした。
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