2012年01月01日

良い年にしよう!

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新しい年が始まりました。
半世紀余りを生きてきましたが、今年ほど新年のお祝いの言葉を書き辛いと感じたことはありません。
しかし昨年の分を少しでも取り戻すためにも、みんなで力を合わせて良い年にしたいものですね。

人間の想いをよそ、元旦もワンズはお散歩で何に出会えるかが重要です!

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今年最初に会ったのは爆天君。※ ごめんなさい。バク君のこと忘れてたので修正しました。
で、その次に出会ったのが柴三郎君でした。# 隠れちゃってる写真でゴメン。
姿を見つけて待っていてくださり、一緒にいつもの池を一周しました。
帰り道で合流できたのがキャンディーちゃん。

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ほとんど夜にしか会わないので、まともな写真を撮れたのは初めてです。
ファルコとほぼ同い年で、メチャメチャ意気投合して絡まり合うように遊んでくれる子なんですよ。# 昼間に見ると凛々しいのね!

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帰ってきて庭で撮ったファルコも一枚。
もう4回目のお正月なんだねぇ... 今年もよろしくね!

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そしてナット。あんたと一緒にお正月を迎えられたことは素直に嬉しいよ!
# オレンジ色のはイチゴノキの実、ピンクのはバレリーナの花がまだ残っているのです。やっぱり気候がちょっとおかしいようですね。

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お昼頃からは家族全員で私の実家に出かけてきました。
リリィちゃんが(予想してたよりもずっと)元気で一安心。いつものように擦り寄ってきて甘えてくれました。
ナットとのツーショットや庭での写真を撮り損ねちゃったので、暖かくなった頃にまた遊ぼうね!

おまけの画像も...

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2008年の暮れ、やってきたばかりのファルをネタに年賀状を作った時から、2012年の年賀状のコンセプトは決まっていました。辰年なら Luck Dragonを登場させるしかなかろう...とわーい(嬉しい顔)
いろいろやってみたのですが、イマイチな"寒い"ものにしかなりません。が、3年間暖めてきたアイディアを完全にボツにするのも残念だったので、犬友達への年賀状には縮小したものを無理やり紛れ込ませちゃいましたふらふら
というわけで手抜きの加工しかしてないのですが、天翔るファルコです。

今年もおバカな記事ばかりになりそうですが、よろしくお願いします!
posted by Tosh at 23:59| Comment(0) | ワンズ日記

2012年01月02日

お山へ登り初め

元日の昨日はとても暖かかったファルナツ地方。
今朝の未明は雨音が聞こえていました。明るくなり始めた7時前、いつの間にか雪に変わっていることに気付きます。気温が0℃ほどもあるので、水分の多い湿った雪。

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春夏コンビと少し庭で遊んだのですが、体が濡れて楽しくありません。
8時頃からは太陽も顔を出して、雪は弱く降り続けるものの、融ける方がずっと速い状態。結局、一時的に 2cmくらいは積もったのですが、お昼前には降雪も止まってほとんど融けてしまいました。

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近くの峠まで行けばひょっとしたら雪が残っているかもしれないと、14時過ぎからお山への散歩に出かけました。
結果はほぼ予想通りで、こんなふうに登山道のところどころに残っている程度。気温も高かったので、まぁ仕方ないでしょうね。

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山頂から少し下って、お気に入りの穴場の展望台に到着。
私(カメラ)の方を見るように指示を出しても、かーちゃん大好きなナットは、ずっとカミさんを見上げてました。

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ポケットに入っているオヤツに釣られて、ようやく顔を下ろしたところふらふら
風はそこそこ冷たかったけど、あまり寒くはなく、眺望もあったので気持ちが良かったですよ。

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山頂に戻って、少しファルコとモッテコイ遊び。持ち帰った木の枝を、引っ張りっこの末にナットがせしめた瞬間です。

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で、スタコラ持ち去ろうとするナットと、追いかけるファル。
最近、ナットは棒を銜えて歩く時間が増えてきました。ようやくリトリーバーに目覚めつつあるのかもしれません。

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帰り道の写真も一枚。この辺りが一番雪が残っていたところです。

今朝、雪の積もったテラスで、足が滑るのをビックリした様子だったナット。やはり積雪はあまり経験したことがないのかもしれません。
この冬は、きっちり雪遊びをさせてあげるからね!

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おまけ:
昨日、リリィのかーちゃんさんからいただいた犬用のおせち(トリーツの詰め合わせ)とお年玉のオモチャの一つ。いつもありがとうございます!
でも、ピコピコ鳴る鶏は、ほんの数分のうちにナットが足を食いちぎってしまいましたふらふら
posted by Tosh at 23:58| Comment(2) | ワンズ日記

2012年01月04日

家族揃って初詣

今日は年末年始休暇の最終日。
朝起きると、うっすら雪化粧ですがすぐに融けてしまいそうな状況でした。
そこで、朝のお散歩は車を出して家族みんなで初詣に行くことにしました。

目的地は近くの山の上の小さな社。雪も楽しめるかもしれないと期待して...

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はたして山の上は雪景色。が、期待していたほどの積雪はありません。
雪を掘ったり、"鼻ズボ"できるわけではありませんでしたが、それでもワンズはハイテンション! 凍って滑りやすいのに先へ先へと行こうとします。

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上の写真の広場から坂道を少しだけ登ったところに鄙びた神社があります。
裏参道側はこんな感じの"単なる山道"。

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春夏コンビが境内を駆け回っても困るので、交代でお参りすることに。
順番を待っている間、この子達が願い事をするとしたら "おいしいものがたくさん食べられますように!"に違いないだろうと想像していましたわーい(嬉しい顔)

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参拝所の奥にある石の祠。これだけが神殿のこじんまりした社です。

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境内の脇に株立ちの杉がありました。
"家族好き"の語呂合わせで縁起が良さそうなので、すかさず記念撮影わーい(嬉しい顔)

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登りはワンズが引っ張ってくれるのがむしろ楽でしたが、凍った坂道を下るのはかなり怖かったです。嬉しくて走りたいナットのハーネスを持って、一歩ずつ慎重に進ませるしかありません。なんとかコケずに済みましたけど...
実は、少し前のマーク母さんのコメントで教えてもらって、"ノンスリップウォーカー"なる靴の上に装着する滑り止めを二人分買ってありました。なのに、持ってくるのをすっかり忘れていたのです。こんな時に使わないでどうすんの!ふらふら

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帰る途中、ちょっと寄り道をして、近くの展望台へ。
雪は降ってなかったのですが、霞んで眺望はありませんでした。残念。

穏やかだった三が日とは打って変わって今日は風が強かったものの、お昼過ぎまでは概ね良いお天気でした。が、午後からはまた雪が降り始め、時おり吹雪くことも。
そんな中、rubyさんがワン連れでふらっと立ち寄ってくださいました。

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というわけで、写真では初紹介の"嬢"ちゃんです。ごぶさた〜!

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玄関から飛び出たファルコは、久しぶりに会う rubyさんにも狂喜していたのですが、嬢ちゃんが車から降りてくると、ずっとストーカーのように付きまとっていました。

ひょっとしたら、山の上の神社で、"たくさんのお友達と遊べますように!"と願ったのかもしれませんねわーい(嬉しい顔)。良かったねぇ、ファル!
posted by Tosh at 23:16| Comment(4) | ワンズ日記

2012年01月08日

スーパー母さん

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昨日(7日)、ご無沙汰しちゃってたQUILT CAFEさんにお邪魔しました。
いつものようにPOOHちゃんが歓迎してくれて、一緒に広いお庭で遊ばせいただきます。

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もう4回目くらいになるナットが我が物顔で走り回っている一方で、遊びに誘っても春夏コンビのノリが悪いので POOHちゃんはイマイチ弾けきれず... 結構シャイなんだよねぇ。

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しばらくすると、ゆのんさんがバニラちゃん、オペラちゃんを連れてやってこられました。

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何度か紹介しているように実の母娘なわけですが、二頭ともGRTで優勝を続けてきているスーパーアスリート犬です。

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オペラちゃんも普段通りにキビキビと遊んでいたのですが、実は二日前(1/5)に無事5頭のベビーを出産したばかり。おめでとう、オペラちゃん!わーい(嬉しい顔)

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おばあちゃんになってしまったバニラちゃんは、いつもよりずっとフレンドリーに春夏コンビや POOHちゃんに"遊ぼう!"と誘いをかけていました。
たぶん、新産婦のいるおうちで、いろいろと気を使ってストレスが溜まっているのかもしれませんね。

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"オペラの甲斐甲斐しい母親ぶりを見てやって!"とのお誘いに甘えて、ベビーちゃん達を見学させていただくことにしました。
まだ目も耳も開いていない生後三日目のパピーを見るのは始めて。
もっとクニャクニャっとした得体のしれない状態かと思っていたのですが、ピーピー鳴きながらお母さんのオッパイを探して元気に這い回っていました。かわいかったですよぉ!

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それ以上に驚いたのがオペラちゃんの母性。私達が産箱に近づくと、子供達をサッとお腹の下に隠したり、(攻撃的というのではないのですが)"私のベビーに変なことをしないでね"と言わんばかりの毅然とした眼差しで人間達を見つめたり... もちろん、きめ細やかに世話を焼いている姿にも感動しちゃいました。

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オペラちゃんの懐妊を機に、ゆのんさんが一時的な?ブログを立ち上げておられます。こちら
まだ貰い手の決まっていない♂もいるとのこと。フィールド系の良き血を受け継ぐパピーに興味がある方は、ぜひご覧あれ。
オペラちゃんのパピー期の写真も必見。反則的にかわいいんですよ!

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私達が見学に言っている間、ファルとナットは QUILT CAFEさんで見てくださっていました。
これはハナ母さんが撮ってくださった一枚ですが、他にもイイ感じの写真をたくさんブログに掲載してくださっています。
ありがとうございました!
posted by Tosh at 14:31| Comment(0) | ワンズ日記

2012年01月10日

どろんこ大将Part3

昨日(9日)朝の、ワンズ大満足な散歩の様子を記録しておきます。

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早い時間は雲が多くて肌寒かったのですが、出発した8時頃からは陽が射して暖かくなってきました。今回は近くの小川を何度も渡るコースです。

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"イノシシ畑"(とは言っても、畑は撤去済みですが)の近くの川でバシャバシャ走り回るお二人。ここは泳げるような深さはないので安心して放牧中です。

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あいかわらず勝手に探検に行きたがるナットですが、ファルコが迎えに行くと、"ボクの方が先に戻る!"と猛ダッシュで駆けてきます。

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いつもの池を回って、"アスレチックコース"の入り口に到着。
# ファルがちゃんと写ってるのが少なめなので、アップのものを一枚。

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櫓のある広場でファルコとモッテコイをしていると、ナットも参戦。
# でも、シシャモにはなっても、持来はしてくれないんですよね...ふらふら

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ジェイミーちゃんがやってきました。いつものようにノリノリ娘わーい(嬉しい顔)
ナットは会えたことは嬉しいようですが、一緒に遊ぼうとはしません。

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一方ファルは波長がピッタリ。ジェイミーちゃんのお姉ちゃん(人間)が投げてくれるボールの取り合いっこを楽しんでいました。

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で、みんなで"アスレチックコース"を進むことにしました。
やっぱりナットはマイペースで(独りで)あちこち探検に走り回ります。山道に姿が消えてもしばらくしたら戻ってくるので... まぁ良いか。

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ファルとジェイミーちゃんは誘い合って一緒に走るんですけどねぇ...

ちょっと脚が濡れているのは、細い小川があるから。
三頭ともビチャビチャにはなっているものの、"そんなに汚れてはいないし"と思っていたのですが... 迂闊でした。
帰り道、以前ファルコが黒ソックスを履いたのと同じ泥溜まりに、今回はナットが突撃。ファルコは少し踏み込んだところ、ジェイミーちゃんは正に入り込もうとする直前で制止ができたんですけどね。

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あーあ、やっちゃったねぇ...もうやだ〜(悲しい顔)

ファルの毛色が変わっちゃった事件を入れると、今のところ"どろんこ"対決は、ファルとナットの二勝二敗同士でイーブンです。...って、そんなことで張り合わないでよ!

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おまけ: 今年は"宵宮"に行ってきました。えべっさん
posted by Tosh at 20:38| Comment(0) | ワンズ日記

2012年01月17日

だからこそ犬が好き

先の記事では、一部ではバイブル化しているようにも見える "ザ・カルチャークラッシュ"の著者ジーン・ドナルドソン氏と日本語版の制作者に対する批判をおこないました。実のところ、根底にあるのは徹底的行動主義=行動分析学の"基本スタンス"に対する反感ではあるのですが、古典的条件づけとオペラント条件づけを否定するつもりは毛頭ありません。学習能力のあるほとんどの動物(もちろん人間を含む)がこれらのメカニズムで学習しているのは間違いないでしょう。が、社会的動物においては、いわゆる社会的学習が重要な要素であることを忘れてはいけないと思います。そして、犬はまさしく社会的な動物なわけです。

行動分析学の立ち位置にいても、ドナルドソン氏のようにスキナーの教義に盲目的に従っているように見える方はむしろ少数派ではないかとも思います。
ドナルドソン氏よりも早くからオペラント条件づけを動物のトレーニングに取り入れられたカレン・プライア氏はもう少し穏便です。生物学者でもある氏は、(特に社会的動物においては)徹底的行動主義が万能でないことにも言及しておられます。

動物行動学よりも行動分析学に寄っておられるようで気になる記述も書籍中に見られますが、以下の文章は、私が犬のトレーニングをおこなう際の拠り所になっているんですよ。

強化を使って訓練をすると必然的に起こる、不思議だが重要な結果は、訓練する側とされる側に愛情が芽生えることである。(...略...) 動物にとってトレーナーは、おもしろくて、わくわくする、好子をくれて、生活を楽しくする宝庫であり、トレーナーにとって動物の反応は、おもしろくて強化的であるから、お互いに愛着が芽生えるのは当然であろう。
(カレン・プライア著「うまくやるための強化の原理」 p.184-185より引用)

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スキナー流の考えにむしろ反感を持っておられるようにも思えるテンプル・グランディン氏も、オペラント条件づけについては当然のことと認め、そのトレーニングによって信頼関係が構築されることに言及しておられますね。

動物の訓練に正の強化を使う利点は、「探索」システムを刺激すると同時に、他者との触れ合いの欲求もいくらか満足させることだ。
訓練士がいつも正の強化を使えば、動物は訓練士といっしょにいたくなる。訓練された動物は、血圧測定バンドや聴診器に慣れる訓練の時間になったら、一生懸命走って来るだろう。このような光景は、たくさん見てきた。
私が見た動物はみな、与えられる餌のほうびが大好きだったが、中には、訓練士と、ほんものの触れ合いと気持ちのつながりを育んでいた動物もいたようだ。動物と人間はたがいに親愛の情をいだくようになり、その関係は好ましく、温かいものがある。

(テンプル・グランディンら著「動物が幸せを感じるとき −新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド」 p.203-204より引用)

余談: グランディン氏の新刊 "動物が幸せを感じるとき"の原題は "Animals Make Us Human"ですが、これは Making Animals Happyで紹介したのと同じ書籍です。実は、昨年になって(犬と人間の共進化の話題が載っていないかと)この原本も入手したのですが、なぜか先に買った本と同内容!? 日本語版の"訳者あとがき"を読んで理由がわかりました。"Making Animals Happy"の方はイギリス版だそうですね。ややこしいことをするなぁ...

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犬の知能や"心"に関する書籍をたくさん出版されている心理学者のスタンレー・コレン氏も、ドッグトレーナーとしては行動分析学的手法を用いておられるようです。
コレン氏の本は、(いかがわしそうな日本語タイトルに騙されて)ずっと敬遠して購入もしていなかったのですが、去年の秋口から読み始めてみたら、とっても面白いしマトモなんですね! 5冊読んだ中でも "犬も平気でうそをつく?"(原題: How Dogs Think - Understanding the Canine Mind)は、ぜひ多くの方に読んで欲しいと思える一冊です。

2004年に出版されたものですが、その当時の最新の情報(科学的な認識)をふんだんに引用して、犬とはどんな動物かということをまとめられています。古典的条件づけやオペラント条件づけについてもわかりやすい説明がなされているのですが、社会的学習についての言及も忘れられてはいません。
モデル/ライバル法で紹介した 2003年のマッキンリー&ヤング両氏の研究まで紹介されているのには驚きました。# この本を先に読んでいたら、一所懸命に苦手な英語と格闘する必要はなかったかもしれないですね...

コレン氏は大の愛犬家でもあるそうで、犬に対して"素晴らしい生き物であるはず"という基本スタンス(バイアス)をお持ちかもしれません。が、考察の方法は客観的で、ザ・カルチャークラッシュの中で言われる "イヌのありのままの姿"が間違いであることを私たちに示しておられます。
# もちろん科学は進みますから、犬の真実の姿は今後も変遷していくだろうことも心に留めておきましょう。

氏の著作を読んだことがない方は、ぜひ "犬も平気でうそをつく?"を手に取ってみてください。犬たちがよりいっそう愛おしくなることと思います。

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先の記事で擬人化について少しだけ触れました。犬を愛しておられるのだろうと思われる方の多くが口にされる言葉「犬を擬人化してはいけない」。
実は私はこの言葉の使い方に疑問を感じています。

犬には思考や感情があるだろうか? もちろん、ある。もしなかったら、この世に犬というものは存在しなかったろう。しかしながら、以上のことを申し上げたうえでなお、犬についての本は、当然、いくらか擬人化されたものにならざるを得ないし、それも理にかなったことだと言いたい。そもそも、擬人化というレッテルに反感を持つこと自体、見当ちがいなことなのだから。
(エリザベス・M・トーマス著「犬たちの隠された生活」 p.15より引用)

従来、(キリスト教の考え方とも相まって)擬人化という言葉は思考停止を引き起こすほどのダメ出しの烙印の意味で使われてきました。が、トーマス氏が指摘するように"共感のこもった観察によって他の種を評価"することには意味があると思います。

Man Meets DogNot a Coincidenceで人と犬が共に歩んできたことを考察しました。遺伝的な共進化があったかどうかはまだわかりませんが、人類(と犬も)がここまで繁栄できたのは、人と犬が手を取り合う生活を身に付けたことと無関係ではなさそうです。では、どうやったら近縁でもない全く異なる生物種が共同生活をできるようになったのでしょう?

共進化に関する記事をまとめながら私が考えていたのは、犬は人にとって擬人化しても問題のない相手だったのだろうということです。つまり、犬の考えや気持ちは、人が想像できる範囲のものだったことがキーポイントだと思うわけです。また、犬にとっても人が擬犬化可能だったという双方向の"共感"こそが、人と犬をこれほど強く結びつけたのではないでしょうか。

"犬に対する擬人化(可能性)バンザイ!"なんてことを考えて悦に入っていたのですが、前述のコレン氏の著作を読んだら、全く同じ観点の指摘がなされていました。

擬人化や擬犬化がなくては、犬がみごとに家畜化され、人間の家で暮らし、人間のコンパニオンや仕事仲間になることはなかったと思われる。
(スタンレー・コレン著「犬も平気でうそをつく?」 p.321より引用)

もちろん、犬のことはなんでもかんでも人間の基準で類推して良いというわけではありません。全く別の種である犬を理解するためには、冷静さと謙虚さをもって彼らの真の姿を探し続ける必要があるでしょう。
しかし、他者が自分とは異なる(考え方や感じ方をする)存在であるというのは、人間同士でも同じことですね。日本語にしにくい言葉の一つだと思いますが、(犬や他の動物たちも含めて)他者をリスペクトするという姿勢があれば、安易な決め付けや思い込みの陥穽には落ちないはずだと信じています。

犬はたしかにすぐれた知能と明快な思考力をそなえている。だが、犬と人間がおなじ結果をだすとしても、そこにいたる道のりは、おたがいにおなじではない。
(スタンレー・コレン著「犬も平気でうそをつく?」 p.358-359より引用)

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同じような観点の分析は日本人の研究者もなさっています。

いきもの散歩道の中でチラッと紹介した書籍の中で、菊水健史氏は CAMP-WANの成果を紹介した後に次のように書いておられます。

犬は1万年以上も前から人と生活を共にしてきました。人と犬を結びつけるものは、犬が人から餌をもらい、周囲の野生動物の接近を警戒して吠えるだけではありません。おそらくそこには何らかの、そして決定的な認知機能の共有があったに違いありません。お互いのことを言葉を介さずとも伝えられる。そして密なコミュニケーションがとれる、これがおそらく犬と人を結びつけたものと思われます。以前も紹介したように、犬はオオカミのみならず、チンパンジーよりも人からの刺激に対して上手に反応できる能力を持っていることが明らかになってきています。藤田和生博士の研究のように、犬の認知科学に関する研究が進むことで、犬が人の最良の友になった背景が垣間見られるかもしれません。
(菊水健史著「いきもの散歩道」 p.213-214より引用)

そして、藤田和生氏は(以前の記事でも触れた書籍のあとがきで)こんな素敵な文章を綴っておられます。

ヒトは多様な動物種の一種であり、ヒトの心は種の数だけある心の一つにしか過ぎない。地球上のすべての動物種の心は、四〇億年という歴史を踏まえた結果であって、その意味で等価だ。すべての動物種の心は、同じように大切であり、互いに敬うべきものであり、互いに補い合うべきものでもある。心は多様であり、相対的に捉えられるべきものなのだ。「心の相対論」とでも呼ぶべきこの認識は、地球共生系の未来を考える上で、何よりも大切な基本的認識だと思う。
(...略...)
人間中心主義、人間至上主義を打ち壊そう。それはヒトの愚かさを示すだけのものでしかない。
動物たちの心をもっと知ろう。そして彼らと一緒に生きていこう。それはヒトが本来の姿に帰ることでもある。
(藤田和生著「動物たちのゆたかな心」 p.171-172より引用)

以前に紹介した"動物感覚"の最後の文章とオーバーラップしますね。

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ファルコがパピーの頃にお世話になったトレーナーさんから聞いた「犬には、"損"と"得" この判断基準しかないと思ってください。」という言葉。
それをすんなり受け入れることができなかった時に始まった私の心の旅は、今一つの目的地にたどり着いたと感じています。

犬が損得勘定だけでしか行動しないという説に対する反論だけであれば、スタンレー・コレン氏の"犬があなたをこう変える"の14章 "何にもまさる犬の愛情"に手短か(6ページ)にうまくまとめられています。が、あえて引用するまでもないでしょう。

"イヌはバカで身勝手説"が愚かな思い込みであることも既に論じました。

あとは、犬の愛に嘘はないMan's Best Friendで宿題のように提示した"私自身が犬を好きな理由"に言及すれば、一区切りがつきます。

"なぜそんなに犬のことが好きなのか?"
答えの一つは、(禅問答みたいですが)"人は犬を好きと感じられるような性質を本来持っていたから"、あるいは Not a Coincidenceの最後で紹介したコレン氏の考察のように "犬を好きと感じられる遺伝子が生き残ったから"です。
しかし、これは私の心の中を素直に映しているものではありませんね。

哺乳動物と鳥には人間と同じ「深層感情」がある。今では、トカゲやヘビも、おそらく、私たちがもっているこうした感情の大部分をもっていることがわかってきている。(...略...)
動物と人間の情動の大きなちがいは、動物には人間のような心の葛藤がないことだ。動物は相反する感情をもたない。動物同士や人間と愛憎関係にならない。これは人間が動物をかわいがる理由のひとつといえる。動物は忠実だ。人を好きになったら、とことん好きだ。外見や収入など気にしない。
(テンプル・グランディンら著「動物感覚 −アニマル・マインドを読み解く」 p.121より引用)

私が動物好きの理由はグランディン氏が端的に書かれているとおりかもしれません。そして数ある動物の中でも犬は、"とことん好き"であることをわかりやすく伝えてくれるからこそ、犬に惹かれるのだと思っています。

なぜ犬を愛するのか、その答えは誰でも知っていることで、いまさら問う必要などないのではなかろうか。人間が犬を愛するのは、犬が無条件で愛してくれるからだ。どんな扱いをしても、いくら冷たくあしらっても、犬は懸命に私たちを喜ばせ、一緒にいたいと願う。
(...略...)
犬を愛する主要な理由のひとつは、犬と一緒にいれば自己への関心にとり憑かれることから解放されるという点かもしれない。頭の中が堂々巡りをしはじめ、どこにも出口が見えなくなって、この先どうなるのかと私たちが不安におののくとき、犬は喜びの瞬間へとつながる窓を開けてくれる。
(...略...)
真実の探求者、それが犬だ。彼らは自分以外の存在の奥の奥にある、目に見えないにおいを探し求めている。
(J・M・マッソン著「犬の愛に嘘はない −犬たちの豊かな感情世界」 p.70-75より引用)

以前の記事では具体的な内容に全く触れなかったのですが、マッソン氏はこのような考察を書いておられます。名文ですよね!

私の個人的な性向としてもう一つ理由を追加しておきたいと思います。
それは、"犬とならば一緒に遊び(や作業)を楽しめるから"。
私自身が作業犬に魅力を感じ、フリースタイルに興味を持ったり、GRTを始めようとしたきっかけは正にこの点なのです。おそらく私は真っ直ぐな心を持つ"相棒"を求めているってことなんでしょうね。

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なんだかんだと理屈っぽいことをダラダラ書き連ねてきましたが、結局のところ、犬たちに愛情を感じるのは感情であって、説明なんて要らないのかもしれませんね。

"A dog is the only thing on earth that loves you more than you love yourself." - Josh Billings


もともとはココまでで記事を終えようと思っていたのですが、今日届いた素敵な本も紹介しておきたいと思います。

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世界中で撮影された Art Wolfe氏の犬(と人)の写真と、"犬の愛に嘘はない"の Jeffrey Moussaieff Masson氏の文章が組み合わされた "DOGS MAKE US HUMAN"。

まだチラチラッと眺め始めたばかりなのですが、本記事にも関係する文章が目に止まったので、ザクッと意訳して紹介してみたいと思います。

私たちが犬を、恋するがごとく愛するなんていうのは実際にあることだろうか? 世界中で撮られたこれらの写真は、それが"ある"と語っている。もちろん、私たちは犬を深く愛している。犬が私たちを愛してやまないことにも疑いの余地はない。人と犬の間に愛情があることは明白で、どんなに科学的に疑ってみても、犬の愛の真正性を信じない人が得心するようなことにはならない。
他のどんな動物よりも感情を宿している犬の目の中に、私たちは愛情を見つけることができる。そして、世界中のどこでも、文化や地理的な差によらず、私たちが犬の瞳に映った感情をいとも簡単に読み解けることは奇跡と言うべきだろう。だが、何てことだ、犬の愛が特定の個人に向いていることはまれで、彼らは万人に愛を注いでくれるのだ。
(Jeffrey Moussaieff Masson and Art Wolfe著「DOGSS MAKE US HUMAN」 p.16より引用)

英語を読むのが嫌いな方でも Wolfe氏の素晴らしい写真集としてだけでも充分に価値があります。とってもお薦めの一冊です。
posted by Tosh at 23:56| Comment(0) | 雑記帳

2012年01月19日

山の動物たち

一昨日(17日)は、予定外の休日にしました。
少し前からナットの左頬に湿疹ができているのですが、それを掻きむしって出血してしまったのが原因。動物病院でかゆみ止めの内服薬を処方してもらい(抗生剤は既に投与中)、少し様子をみていたいと思ったのです。というのも、ナットは最近エリザベスカラーの"壊し方"を覚えちゃったもので...もうやだ〜(悲しい顔)

傷口が痛々しいのを除けば、体調等に気になるところはなく、本犬はすこぶる元気。
週末にあまりワンズと遊んでやれなかったこともあって、午後からは遠出の散歩に出かけることにしました。

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向かったのは私が一番お気に入りのルート、"見晴らしの良いハイキングコース"です。
お昼頃までは青空が広がっていたのに、午後からは雲が増え、時折陽が射すだけになっていたのが少し残念でした。

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まだまだ"お行儀の良い犬"にはほど遠いナットですが、少しずつ自由にできること/時間を増やして、自信を持たせたいと考えています。
なので、時々リードを離して、呼び戻しの練習をしながら進みました。

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途中の小ピークで記念撮影。

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はいはい、ファルコもね!

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この散歩ルートは(全体としてはフラットなハイキングコースですが)適度なアップダウンがあるので、人間も犬も歩いていて楽しいんです。
こんな石を組んだ階段が所々にあったり...

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大きな岩がむき出しになった崖状の場所もあります。
ちなみに、犬連れで注意が必要な難所?はここ一カ所だけです。

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上の写真と同じ斜面を下から眺めたところ。
中型犬以上で足腰に不安がない子であれば、問題なく通れると思います。

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目的地のピークに到着。
今回は中望遠のに加えて超広角ズームをポケットに入れてきたので、パノラマ感を写せました。ワンズはソッポ向いちゃってますケド...ふらふら

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いつもの池に帰ってきたら、夕日が水面に反射してまばゆい光の世界になっていました。# 雰囲気を切り取れたかな?

で、池までの帰り道の話なんですが、林の中を逃げて行く小動物がいました。
笹の揺れ方や落ち葉の踏み音から、イタチよりは大きそうですが、若イノシシというサイズではありません。アライグマ、タヌキの類いだったのでしょうか。
それに気付いた春夏コンビは大興奮! リードに繋いでいたナットはガンガン引っ張るし、ファルコも林の中に突撃...  10m余り進んだところで制止を聞いてくれましたけどね。

去年の今頃は、イノシシの度重なる庭への侵入に辟易していたのですが、実はこの冬は出没が非常に少ないようです。
ひと月半ほど前に鉢合わせを心配する記事を書いたのですが、それ以降一度も見かけていません。異常に多かった昨冬とは一転、この地に引っ越して5年の中では最も遭遇率が低い平和な状況が続いているのです。
まだ興奮しやすいナットを連れ歩く身としては、こんなにありがたいことはありません。森の中にたくさんの食べ物を用意してくれた気候に感謝!


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野生動物の話を出したので、いつか使おうと撮っておいたオマケ画像をば。
最寄りのバス停近くにある案内板にはリスが住み着いて?います。

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その隣にはキツネ?(ひょっとしたらオオカミ?)も。
どなたが設置されたのか知りませんが、なかなかしゃれてるでしょ!

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別の場所にある案内板にもリスがいるんですよ。

ファルナツ地方には本物のキツネもリスも居るそうですが、残念ながら私はまだ見かけたことはありません。麓の街に住んでいた時は、マンションの前にある公園(丘)で何度もキツネを見かけたんですけどね。
イノシシとアライグマは多い地域ですが、サルやシカといった他のワルサをする動物が居ないのは、実際に住む者としては助かっています。
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2012年01月26日

Racing in the Rain

昨夜、23-24日に降った雪があちこちに残る東京から戻ってくると、家の周りにもほとんど雪がありません。日陰になる部分に少しだけ。
ところが、痛いくらいの寒さ! 夜の散歩に出かける時の気温が -7℃でした。結局、最低気温は -8℃で、この冬一番の冷え込みです。
今夜は昨夜のような風がなかったのでだいぶマシですが、散歩から帰ってきた時点で -5℃でした。明日の朝も寒そうです。

今週の様子を少し記録しておきますね。

23日の夜、ファルナツ地方も雨が雪に変わっていました。
宵のうちは気温が高かった(0℃弱)のでボタン雪。散歩から帰ってくると、ナットの飾り毛(四肢、胸、尻尾)全部に氷の粒がたくさん付いていました。ファルコは積雪の中で遊んでもそんなことになったことがないので、長毛種の子独特の現象で初体験です。

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先週末が異様に暖かかったせいで地温が高かったのでしょう、24日朝の積雪量も 3cm止まりでした。それでも今シーズンでは一番積もったことになります。ちょっと寂しいですねぇ。

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いつもだったら、庭に出るやいなや追いかけっこ等でしばらく駆け回る春夏コンビなのですが、この日はナットにその気がなさそうです。
何をやっているかというと、なんと凍った土の欠片(雪がまぶされたの)を食べるのに夢中なのですがく〜(落胆した顔)。最初は雪を舐めているんだと思っていたのですが、サクサクと変な音を立てるので気が付きました。
ファルコは肩すかしを食らった格好です。

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道路が凍っていて散歩に出るのは諦めたので、庭で走り回らせたいと思ってオモチャで気を惹いてみるのですが、ナットは雪と土の塊にご執心ふらふら
ファルが走り回っているのに、それにも釣られないなんて...

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そのうち飽きると思っていたのですが、かなり長い間、手頃な大きさの土をアチコチ探し歩いていたナットでした。
オヤツで気を逸らそうとしてもほとんど効果がないくらい、口の中で細かく砕ける食感が好きなようです。今までも園芸用の人工の石やら炭やらに夢中になったことがあり、普通は取り上げるのですが、庭の土を全部撤去するわけにもいかず... 早々に家の中に入れることも考えたのですが、土を食べても病気になることはなかろうと諦めてしまいました。

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せっかく雪が積もったというのに、ナットが被写体になってくれないので、ファルのをもう一枚。

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昨年にずいぶん大きく成長したロウバイがたくさん花を付けています。


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"エンゾ −レーサーになりたかった犬とある家族の物語"を読みました。
とっても素敵な内容です!

エンゾという犬が、自身とその家族の歴史を語るという目新しい?手法をとっているのですが、メインテーマ自体は犬そのものではないのかもしれません("マーリー"も同じようなタイプの犬本でしたね)。ですが、著者のガース・スタイン氏がかなりの愛犬家であるのは間違いなさそうで、犬好きの方には堪えられない作品の一つかと思います。

原題は "The Art of Racing in the Rain"。直訳すれば "雨の中でのレース術"ですが、この"雨"こそが重要な意味を持っているので、日本語タイトルはちょっといただけない気もします。スタイン氏はクルマ好きでレースもやっておられるようなので、同じ趣味を持つ方にとってはより楽しめるお話になっています。犬好きでクルマ好きの方、読んで損はないと思いますよ!

この本を手に入れた経緯などを少し書き記しておきます。

先週、amazon.comを彷徨っている際に、ある書籍がリコメンドされました。
"A Dog's Purpose"という小説。その評価が非常に高かった(700人のレビューがあって平均スコアが 4.76!)ので、読めるかどうかわからないのに注文しちゃいました。が、これはまだ届いていません。

その本のレビューをチラチラとチェックしている時に、こっちの方が良かったという意見が複数見受けられたのが "The Art of Racing in the Rain"でした。で、検索してみると... レビュー数が 1700人以上で平均スコアがやはり 4.5を越えています。
なんかスゴそうだということで調べてみると日本語訳が出ていたのです(そういえば、書店でみかけた覚えもありました)。で、即購入したわけです。

ストーリー(テーマ)はいかにもアメリカ人が好みそうなもの(偏見?)なので、彼の国で大ベストセラーになったことは頷けるのですが、日本でももう少し話題になっても良いんじゃないかと思います。Universal Picturesが映画化(を準備)しているとのことなので、公開されればブレークしそうな気もしますね。

アメリカ人のこの本に対する高評価(思い入れ)を端的に表しているのかもしれないことがあります。それは、YouTube上にアップロードされた、読者が勝手に作ったと思われる Book Trailerの多さ。題名とTrailer で検索してみると、いろんな方が(おそらくご自身の愛犬を登場させて)小説のイメージを映像化されているのが見つかるはずです。
もっとも、これはスタイン氏がご自身のサイト(のこのページ)で、愛犬のCometを Enzo役にした Trailerを公開しておられることに刺激されているのでしょうね。

小説なので、無粋に中身に触れるのは避けますが、繰り返し出てくる含蓄のある表現を少しだけ引用させてもらっちゃいます。

車は目の向くほうへ進む。 (The car goes where the eyes go.)
# これは言い換えると次の表現になるそうです。
証明するものは目のまえにある。 (That which we manifest is before us.)

私がこの本を読み終えたのは、出張から帰ってくる飛行機の中でした。
窓際の席で隣の方が眠っておられたので恥ずかしい思いこそしませんでしたが、不覚にも涙がこぼれてしまいました。読まれる方はご注意を。

読了後の私の心を埋めていたのは、"一刻も早く帰宅して、ファルコとナットを抱きしめたい!"という想いでした。
posted by Tosh at 23:59| Comment(0) | ワンズ日記