2012年07月03日

梅雨らしい日々

先週は良いお天気が続いたのに、週末からは梅雨らしい鬱陶しい空模様。
土曜日の朝は散歩に行けたのですが、お昼頃に川遊びに行ってからワンズのお風呂にしようと思っていたら、しっかりした雨になっちゃいました。

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結局、土曜の午後も日曜の朝もお散歩には行けず...
ご覧の通り、恨めしそうに半目を開いてフテ寝を決め込むファルコですふらふら

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夕方、ようやく雨が上がったので、お待ちかねのお散歩に出かけます。
# でも降られそうな空模様だったので、コンデジを持ち出しました。

初紹介のサクヤちゃん。耳の茶色がチャームポイントで、とってもフレンドリーな子です。

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これまた初登場のフク君。
例によって、ナットは最初は(要求吠えのように)騒いじゃったのですが、すぐに大丈夫になりました。
飼い主さんに可愛がってもらいたいのに、知らない犬が間に入って邪魔していると(とんでもなく身勝手に)考えているフシも感じられるんですよねふらふら

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久しぶりにマキちゃんにも会えました。雨上がりの草むらを探検してきたそうでビショビショ。ナットはお風呂上がりで被毛がクルクル。

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常連メンバーには会えなかったけど、新しいお友達もできて良かったね!わーい(嬉しい顔)

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ここからは昨日(月曜)の朝の写真です。
大好きなご近所のYさんに甘える春夏コンビ。この方はオヤツをくださるわけではないのですが、二頭とも競って甘えようとします。
車や人が通りそうにない状況だと、遠くからしゃがんで手を広げてくださるので、二頭のリードを離してやります。並んですっ飛んでいくんですよ!
最近、ファルは他の人に愛想ないこともあるのですが、この方にだけは出し惜しみなし。現在は犬を飼っておられないことが影響してるのかなぁ?

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降られる心配はなさそうだったのでデジイチを持っていけたのですが、こんなふうにガスが出ていて、梅雨時に特徴的な雰囲気。

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湿度は高いものの、陽が射してないとあまり蒸し暑さも感じずに、楽しく歩くことができました。

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大きな池をぐるっと回ってきた辺りから、時折太陽と青空が雲の切れ間から覗くようになり、少しむっとしてきます。長雨の後なので仕方ないですね。

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今回は朝の常連メンバーにも会えました。
左からリッチ君、ナット、ファルコ、ジンジャー君。ハナちゃんも居たのですが、この写真ではおかあさんだけ... ゴメンね。
他にも武蔵君、ガク君、カイ君にも会えた充実の朝でした。

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お決まりの"カフェ"での一コマも載せておきますね。

昨日のお昼頃からは晴れて夏っぽくなったのですが、今日はまた雨...
朝の散歩は小雨の中を出かけたのですが、途中で結構降られちゃいました。

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オマケ: 蕾を付けていたもう一株のディエラマが咲き始めたのですが、ご覧のように、雨に打たれてなんだかよくわからない状態になっちゃいました。
"天使の釣竿"への道のりは遠そうですもうやだ〜(悲しい顔)
posted by Tosh at 22:58| Comment(0) | ワンズ日記

2012年07月06日

ハーネス・ジプシー

先月初頭から始めた BJORKIS Harnessに代わるハーネス探し
6月中旬には国内で入手可能なモノに見切りを付けて、日本に入ってきてない外国製品を直に試してみることに切り替えました。

基本的には、トラッキングに使われるような(Perfect Fit Harnessみたいな)タイプが良さそうだと考えているので、その方向のものを2種類、別系統のショップに注文してありました。それが、ちょうど同じ日に届いたので、そのレポートをば。

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ナットが付けているこのハーネス、実はファルコ用にと注文したものです。
というのも、まずはナット用の"後ずさり"に強そうなモノを求めてきたのですが、ERGOCOMFORT Harnessも Hurttaの Padded Y-harnessも、ファルには(胸回りが小さ過ぎて)装着できません。気に入ったものがあれば(サイズ違いを追加して)お揃いにしたいと思っていたのですが...
ベルクロの長さが限界の(つまり、あまり使いたくない)サイズ 5の BJORKIS Harness以外は、夏(&水遊び)に適したハーネスがなくなっちゃったファル。何か見繕ってやる必要があったのです。

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これは、マラミュート(やハスキー)用の犬ぞり関連を得意とする犬具屋さん Nordkyn Outfitters (アメリカ)から届いた Watersport Harnessです。同社の Tracking Harnessをベースに、バックルや当て布の素材を変更してある"濡れること前提"のモデル。
川遊び大好きなファルコにはピッタリだろうと選んだわけです。

それをなぜナットが着けているかというと、ネオプレーンのパッドがウェットスーツを適当に切って縫い付けたようにも見える状態で、無防備だから...
って、意味がわかりませんよね? 実は、春夏コンビがバトルを始めると、ナットはファルのハーネスにも"かぶり付く"んです。こんな簡単にちぎれそうなものがピラピラついてたら、ほぼ間違いなく誤食に繋がりそうなものですから。

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というわけで、これから水泳犬を目指して特訓しなきゃいけないナットが、たまにこのハーネスを着けることになりそうです。

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で、ナットの"後ずさり攻撃"に耐えてくれるんじゃないかと期待して購入したこのハーネスは、結局ファル用になりました。
上記の Nordkynの Watersport Harnessが Perfect Fit Harnessと同等の一定の抜けにくさを発揮する一方で、これはその点では全くダメだったからです。

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ドイツの Niggeloh / Hunting Accessories部門の "Follow" Harness。
狩猟関連という趣味性が高い顧客層を相手にしているためか、非常にクオリティが高い製品です。どこを取ってもキッチリ作ってある感じ。

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背中だけじゃなく胸(の下の方)にもリードの取り付け金具が付いていますが、これは Haltiや Easy Walkのような No-Pullを目的としたものではなく(発想が好きじゃないので、私はその手のハーネスを使うつもりはありません)、ブラッド・トラッキング時にこちらに繋いだ方が機能的な場合があるからのようです。

細部にコダワリを感じさせる上に高級感のある、ガサツなウチの家族には似つかわしくないハーネスが、これからのファルの定番になりそうです。

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同時に到着した二つのハーネスなわけですが、"作り"の精度は全く異なります。もう、笑ってしまうくらいに!
Niggelohの方が "いかにもドイツ人が作りました"という隙のない工業製品なのに比べて、Nordkynの方は "運動会の前夜に慌ててお母ちゃんが作ってくれました"的な手作り感ありありのものです。縫い目は揃ってないし、パッドの裁断などもハサミで適当に切ったのがミエミエ。実際に、ご夫婦(+α)で家内制手工業として作られているのだと思います。

こんな風に書いてしまうと Nordkynの製品を非難しているように聞こえるかもしれませんが、実のところは否定的に感じているわけではありません。強度や応力の分散などの重要な部分には、犬ぞり用品のノウハウが詰まっているようで、質実剛健な現場主義を感じられるモノです。ま、正直に言ってあまりカッコ良くはありませんけどね。

"いかにもアメリカ人的な大雑把な作り"と紋切り型に言いたくなりますが、Ruffwearという非常に(精度も使い勝手も)信頼できるモノ作りをしている犬用品屋さんを知っている以上、"アメリカの製品は..."という言い方は控えざるをえません。
# 余談ですが、Ruffwearの社長は自身のことを "LEADER OF THE PACK"と HP上で紹介しておられます。シャレてますよね。

そして、その Ruffwearをも凌ぐ細部にこだわった製品作りをしていたのが Niggelohだったわけで、同時に着いたために比較されてしまった Nordkynは気の毒と言うべきでしょう。値段だって倍以上しますしね。

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Niggelohのコダワリについてもう少しだけ。
上の写真はハーネス(黄色)のお腹の部分と、一緒に購入した GRIPという名前の肩掛けリード(オレンジ色)です。

縞模様に見える部分は糸が縫い付けられていて盛り上がっています。それによって留め具に引っかかって緩みを防いだり、手に持った際の滑り止めになっているんですよ。リードのフックなども見た目の美しさと実用性を共存させていて好感が持てます。その分、重過ぎるきらいはあるのですが。

ハーネスの後端には丸いホックが三つ並んでいます。手前の一つは、リードをお腹側に繋がない際に金具がブラブラしないように留めておくためのもの。奥の二つは、犬の体に合わせてベルトの位置をどちらか選べるようになっているとともに、ベルトの中央部を固定する役割を担っています。
一つ前の画像に写っているように、首の部分が立体的に成形されていてフィット性とクッション性を持たせてあるなど、いろんな部分に"へぇ〜"と驚かされる工夫が施されている、とても満足度の高いハーネスに出会ったわけです。

とは言っても、一つ失敗もしてしまいました。
このページで購入したのですが、オレンジ色のを注文したつもりが届いたのは黄色。返品しようかとも思ったのですが、よくよく調べてみると Niggelohで "Ultra"というとこの色になるようなんです。Follow Harnessで黄色いのなんて、メーカのページやカタログも含めてどこにも載ってないんですけどね...
というわけでリードと色違いになっちゃったわけです。残念です。


いろんなハーネスを購入してみたものの、ナットの"後ずさり"に耐えられるものは以前から使っている Web Master Harness以外に見つけられていません。トラッキングタイプのものではどうしてもダメなのかなと諦めつつあるところなんですよね。
改めて書いておきますが、蒸し暑い日本の夏でなければ、この Ruffwearの製品は最高に優れモノだと思っています。Water Workにも使えるし、ハンドルの位置や大きさも絶妙で介助用途にも耐える万能製品なんてのはコレくらいしかないでしょう。それを再認識させられたハーネス探しの旅でした。

実はもう一つだけ特殊な用途のハーネスをイギリスのショップに注文してあるのですが、それについては到着した折りにまた。
posted by Tosh at 23:27| Comment(0) | ワンズ日記

2012年07月07日

ファルの未来予測

昨夜は雨(と風)がすごかったファルナツ地方です。

帰宅した20時頃は小康状態だったので、とりあえず春夏コンビを庭に出してトイレタイム。ほとんど雨が止んでいる中で、ファルコが目一杯オシッコを出し尽くそうとしているのに違和感を感じました。
というのは、雨が降り続いている(私が散歩に行く気がない)時以外は、ファルは庭でのオシッコを少ししかしない(つまり散歩用に取っておく)のが常なものですから。ちなみに、ナットはパピーの頃のファルコと同様、庭でも散歩中でも溜まっている分を一気に出し切ることが多いです。
小雨くらいなら短い散歩に出かけようか思っていたのですが、直前のファルの行動が気になったので、先にゴハンにして様子をみることに。
フードの用意をしている途中で、強い風と一緒に激しい雨が降り出しました。あのまま散歩に出ていたら、下着までグチョグチョになったのは間違いありません。で、結局夜中になっても大雨が止むことはありませんでした。

この経験でちょっと考えたことがあるので書き留めておきますね。
ファルが悪天候を予測したのは、私が帰宅するまでの天候や気圧変化などから感じ取ったことだと思いますので、"予知能力がある"的なことを言うつもりはありません。問題はその前、"なぜ散歩に行けない悪天候だとオシッコを出し尽くすのか?"の方です。

人間の感覚だとこんなのは当たり前のことですね。"次にいつ用を足せるかわからないから念のために..."と考えた結果の行動でしょう。
じゃぁ、やっぱりファルも "後でずっとガマンし続けるのは辛いから"と考えて(あるいは辛かったことを学習して)、"全部出しておこう"としているのでしょうか? だとすれば、これって近い未来のことを予測して行動を変えているっていうことになりますね。
ひょっとしたら特定の気圧変化や雨に濡れることによって本能的に"出し切る"可能性も否定できませんが、こちらが小雨でも散歩に行く気まんまんの場合は"出し惜しみ"することが多いとも感じているので、やはり"散歩に行けそうかどうか"が行動パターンを変えているように思えます。

"犬は未来を予測できない"といった言葉を目にすることがよくあります。
Webを検索してみても、"犬には時間の概念がないので、(必然的に)過去も未来もない"といったまことしやかな解説をしているのにも出くわします。"時間の概念がない"という方からして、自信たっぷりに言い切る根拠をお持ちなのか甚だ疑問ではありますが。

人間のように"定量的に計れる時間"という概念は有していないかもしれませんが、犬も時間の流れを意識し、未来を予測して行動しても何ら不思議はないと私は思っています。
だとすると、将来の自分を憂うこともあるんでしょうかねぇ?

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さて、起床時に残っていた小雨も止み、今朝は散歩に行くことができました。
ブッチ君、久しぶり!

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カミさんはレインコートを羽織り、私もカメラは防水のコンデジにしたのですが、結局雨に降られることはありませんでした。
武蔵君に"目がない"ファルコ。いつものように大喜びです。

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カイ君にも会えました。で、お宅にお邪魔して、家庭菜園で作られたキュウリをいただいちゃいました。
美味しかったです。ありがとうございました!

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素敵なナチュラルガーデンの前で、おニューのハーネスの記念撮影。
ファル、座り方がだらしないよ!

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雲は多いものの、晴れ間も見えた午後の部です。
散歩前のトイレタイム。やっぱり"出し惜しみ"のファルコでした。

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"三角"で会ったゴン君。雨はすっかり上がっているのに濡れてます。
ちょっとした水溜りではしゃいだそうな... やっぱりレトやねぇ!

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園地ではお友達犬が集まっていました。
写真を撮ったのは、久しぶりのモモちゃんだけ。

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真ん中の池の遊歩道での一枚。
カメラ目線にしようと聞き慣れない呼び方をしたら、ファルは小首を少し傾げ、ナットは耳を引いちゃいました。

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いつもの"追いかけっこエリア"で、少しの間リードを離します。

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楽しそうに走る、走る!
と、ここまでは良かったのですが...

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少し離れた(通り過ぎてきた)ところにあった水溜りに二頭とも突入。
結局、ゴン君以上に泥んこになってしまった春夏コンビでした。

当然、帰宅したらすぐにシャワー。
水遊びは好きなのに洗われるのは苦手のファルコは "え〜、なんでシャワーをかけられのぉ?"って顔をしていました。
少なくとも水を前にすると後先なくなって、未来予測は難しいようですね。
posted by Tosh at 23:59| Comment(2) | ワンズ日記

2012年07月09日

水癖の悪いヤツ

今夜、池の手前の空き地でイノシシに遭遇しました。数ヶ月ぶりです。
フゥーッという鼻息のような唸りのような(威嚇の)声を出されて気付いたのです。こちらが風上側だったので、春夏コンビは何が居るのかはわからないようでした。突進しようとはしなかったのですが、身構えてフリーズ。
私が咳払いをしてみても、また威嚇の声を出すだけで遠ざかってくれないので緊張が走ります。ストロボ発光のライトでようやく森の方へ移動してくれたのですが、その後も二度ほど威嚇されてしまいました。
姿は確認できずじまいでしたが、成獣だったのは間違いありません。最近、瓜坊を見たという話も聞いたので、親子連れで人家の近くに餌を探しに来ていたのかもしれませんね。

閑話休題。今回のメインのネタは昨日の朝のできごとです。

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大きな池をぐるっと回っている途中で、常連のお友達と出会いました。
ナットの後ろはジンジャー君。ファルの後ろにハナちゃん、リッチ君の後ろにポチ君が隠れちゃってます。それにモモちゃんで合計 7頭。

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池を一周した芝生の広場にジェイミーちゃんとマーブルちゃん(ファルコの足の向こう側)を発見しました。駆け寄るウチの子達。

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いつものように、ボールを投げてもらって、競って取りに行くジェイミーちゃんとファルコ。そして、それを追いかけるマーブルちゃん。
小さい体なのに、レト達にまとわりついて同じようなスピードで走れることにビックリ! テリアの運動能力ってスゴいんですね。

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ボールに興味のないナットは、毎度のマイペースでアチコチ駆け回り、飽きてくると松ぼっくりを食べようとするのもいつもどおり...
病院に連れて行く日だったしケガをさせたくないので、途中でリードに繋いで監視下におくことにしちゃいました。

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7月とは思えないような涼しさで、気持ちの良い風も吹いていたのですが、何度もリトリーブ競争をしているとファルは暑くなってきたようです。
1mあまりの小さな水溜りを見つけて、横たわるは、泥水を舐めるは!がく〜(落胆した顔)

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ボールが転がっていったのをダシに、池にも踏み込んでしまいましたふらふら
# 木の枝で隠されてますが、ファルコの向こうにはジェイミーちゃんも。

全くもって "水癖の悪いヤツら"(特にファル!)ですもうやだ〜(悲しい顔)
ファルコは二日続けて "帰ったらすぐにシャワー"の刑。と言っても、実のところは "シャワーのご褒美"かもしれないですケドね...

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ナットの出番が少なかったので、病院に連れて行った際に iPhoneで少し撮影をしてきました。
通行量の多い幹線道路沿いにあるので、駐車場から病院までは Web Master Harnessを着けて歩きます。で、診察(&預かっていただく)時にカラーとショートリードに交換するということを毎回やっているんですよ。


で、ここからはちょっと長めのオマケです。

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今朝の散歩はカメラ無しだったのですが、ゴミ出しのためにピロティーに降りた際に面白いものを見つけました。カメラを取りに戻ってパシャリ。

ヤマモミジの葉の中に、ちょっと変わった枯葉があるのがソレです。
この枯葉、実は発見時にはピロティーの柱にくっついていたんです!?

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本当は先に撮った写真がコチラ。
後で調べてわかったのですが、アケビコノハでした。カミさんに蛾の仲間だと伝えてもすぐには信じてもらえなかったほど、見事な擬態ですね!
割り箸で突ついたら飛び立ってモミジに移動したのですが、その際には鮮やかなオレンジ色の後翅に再び驚かされました。(残念ながら写真は無し)

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庭のあちこちでキキョウが咲き始めました。
もうすぐ本格的な夏ですね。
posted by Tosh at 23:59| Comment(0) | ワンズ日記

2012年07月12日

乱れる想い

ちょうど一週間前の 7/5(木)、ナットの喉のリンパ節が大きく腫れていることに気が付きました。一週間単位で様子を観ると聞いているので、心配を抑え込んで、抗がん剤治療が予定されている日曜日を待ちました。
診ていただくと、確かに他のリンパ節も少し腫れが大きくなっているそうです。血液の成分検査には問題はなかったようで、抗がん剤の投与は受けることができました。今回の薬は一番最初に投与していただき、触診上は腫瘍が一気になくなったのと同じもの(の何度目か)だそうです。

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今回もうまく効いて縮退してくれることを祈っていたのですが、残念ながら期待どおりにはいかなかったようです。火曜日になってもシコリは目立ったままで、あの薬も効かなくなってしまったのだろうかと考えると、気が気でなくなりました。
その憂慮をナットに気取られないよう努力してはいるのですが...

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もっとも、腫瘍の増大以外に目立った症状は見られません。一つ前の2週間空ける強い薬は(最初の時もそうでしたが)便が緩くなるといった変化が認められたのですが、今回の投与の後は、便や尿の状態も良好ですし、吐き気や倦怠感という副作用もあまり感じられません。
ファルコがシコリを噛んでしまうと困るので、バトルの途中で割って入らなきゃいけないのですが、ファルと激しく遊びたがる程度には元気。本犬は体調の悪化をあまり感じてはいないように見える点は救いです。

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そんな状況下の今日、ARKさんから電話がかかってきました。
ナットの元の飼い主さんかもしれない方から連絡があったそうです。その方曰く、上あごの奥歯が一本無い(生えてこなかった)とのことなので、確認して欲しいという内容でした。
預かり始めた際にざっと自分でも確認したつもりだったので、ナットの歯が足りないことはないと思えました。が、恥ずかしい話なんですが、私はナット(ファルコも)の歯磨きをしていないので、隅々まで確認できていないという自覚もあります。
同時に、その子の年齢は(ナットに対する何人もの獣医師の見立てよりもずっと)若いらしいという話も伺いました。

その方の元飼い犬とナットはきっと別だろうと思いながらも、気もそぞろになって、仕事を早めに切り上げて退社しました。
帰宅してすぐにナットの口をチェックします。右側、犬歯と大きな臼歯との間に小さな歯が 3本。その奥も歯抜けになったところはなさそうです。
続いて左側の唇をめくって覗き込んだ瞬間、息を呑みました。犬歯と大きな臼歯との間、第3前臼歯の部分には空間が空いています。

ナットの元のご家族が見つかったのです。

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dog actuallyに掲載されたこの記事を読んで感銘を受けていたこともあり、私は離れ離れになってしまった被災者と被災犬が再会できるお手伝いをしたいと思ってナットを預かり始めました。正確には、最初は ARKさんに既に居る子の里親になって、被災犬のためのスペースを空けようと考えたわけですが。
ARKさんから(通常の規定で)一時預かり期間は 3ヶ月だと聞いた際にも、少なくとも半年、1年くらいはご家族が見つかるのを待ちたいと申し出たことを思い出します。

が、被災地域が広範囲で情報が避難所に行き渡りにくい事情を考慮して、ARKさんが 6ヶ月に延長された一時預かりの期限がきた時には、私の気持ちは少し違う形に固まっていました。"Made for Each Other"の本文やコメント欄で書いたように、"迷いなく"ウチの子として一生付き合っていきたいと考えるようになっていたのです。

元のご家族が無事でいらっしゃったことは、もちろん嬉しいことです。
本来なら、すぐにでも再会させてやりたいとも思います。そして、元のご家族に、ナットはこんなに元気に暮らしていますと伝えたい...
が、現実にはナットはリンパ腫を患ってしまっています。病気の進行を考えると、いろんな想いが錯綜して、心の整理が付きません。

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まだ詳しい話を聞けてはいないのですが、その方はナットがご自身の犬であれば、会いたいとおっしゃっているそうです。
そりゃそうですよね。私が同じ立場で愛犬が生きていたとわかったら、何を置いても飛んでいきたいと切望するはずです。なので、その方に対してはぜひ会っていただきたいと思っています。

ですが、情緒不安定な要素が残る(まだ車に対して執心することもある)ナットが元のご家族に再会した後にどんな精神状態になるか、そしてそのことが病気と闘う際の足かせにならないかという点については不安を感じるのです。

ナットが元のご家族を選ぶようなら、福島に戻る方が幸せかもしれないという思いもよぎります。が、その方はまだ仮設住まいとのことですし、その地域にきちんとした医療機関があるかどうかもわかりません。
私自身はナットにできるだけ最良の治療を施してやりたいと考えていますし、実践もしているつもりです。命の長さを考えれば、おそらく"ウチの子"で居続けた方が良いように思います。
しかしながら、我が家は平日は留守番をさせているわけですから、症状が進んだ時のことを考えると、愛する人がいつも側に居てくれる環境を作られるのなら、そちらの方がナットは幸せなんじゃないかとも思うのです。

こうやって駄文を書いていれば、少しは気持ちの整理が付くかと思ったのですが... ダメですね。
元のご家族の情報がほとんどない状況で、あれこれ考えても仕方ないとわかっているつもりなのに、心がざわざわして落ち着けないのです。
posted by Tosh at 23:59| Comment(11) | ワンズ日記

2012年07月15日

花は咲く

先週後半から昨日まで、ファルナツ地方は夜に濃い霧が出て(時に霧雨が降って)、一寸先は闇ならぬ"数十メートル先は見えない"散歩が続きました。

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とは言え、朝はそれほどガスに包まれることはなかったのですが、今朝の散歩時はこのとおり。久しぶりの真っ白な世界です。

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いつもの池を回っている間もこんな感じで、雨は降っていないのにワンズの被毛がじっとり濡れるありさま。
が、帰り道の途中から少しずつ明るくなってきました。

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お昼過ぎには青空も見えてきました。晴れない霧はありませんね!
咲き始めたブッドレアが夏の香りを漂わせ始めています。

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今日はもう一つ、とってもうれしい発見がありました。
なかなか孵らないので心配していたツバメの巣。その近くを通った時に、チュクチュクと雛の鳴き声が聞こえてきたのです。
できるだけ遠くから写真を撮らせてもらったのですが、5羽までは確認できました。みんな元気に育つんだよ!

1ヶ月ほど前、この曲のことを知りました。
CD(+DVD)を聞いて、一緒に"歌いたい"と思ったのですが、残念ながら私もカミさんも音痴。

歌う代わりにこんな写真を撮ってみました。

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花は 花は 花は咲く

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いつか生まれる君に

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花は 花は 花は咲く

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いつか恋する君のために
posted by Tosh at 23:48| Comment(5) | ワンズ日記

2012年07月17日

清流を求めて-4

三連休の最終日(7/16)、お天気が好転する予報が出ていたのと、ナットの治療がお休みの週だったので、朝からお出かけを計画していました。
九州の惨状を見聞きすると少し憚られるのですが、"水遊び"のハシゴ。

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最初の目的地は夢前川の木戸ダムです。
夏休みに入ると混雑が予想される超メジャーな場所なので、その前に...と目論んでいたのですが、子供連れのご家族でかなり混み合っていました。

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上流側の淵の一つが空いていたので、そこでしばらく遊ぶことにしました。
近くに他の方々もいらっしゃるのでオフリードにするのは控えて、(本来はナット用に持ってきた)ロングリードを付けてファルコを泳がせます。

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ナットの水泳訓練も少ししてみたのですが、やっぱり胸より深いところには行こうとしません。
深みに引っぱり込むとちゃんと(パニックにならず)泳げるのですが、すぐに岸に戻ろうとしちゃうのは昨シーズンと同じでした。

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水遊びを好きになってもらいたいので、無理強いするのは止めに。
そうするとナットの楽しみは、今回も"鵜飼い"になってしまいましたふらふら

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意外に水の流れが速いので、ルームランナー状態でファルコの運動にはなるのですが、ずっと同じ狭い場所にいてもツマラナイですよね。
# もっとも、ファルは何かを投げてもらえさえすれば満足なようですがわーい(嬉しい顔)

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人が増えてきたこともあって、ダムの下流を探索しに行ってみることに。
ここは、ワンズだけでは(抱いてorサポートしてやらないと)クリアできない段差があるので注意が必要な場所です。
BBQや幼い子供連れには適さない場所なので、貸し切り状態でした。

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流れが緩いので水泳には適しているのですが、岩に苔が付いているし、あまり清流という感じではないのがちょっと残念です。水自体は透明なんですけどね...
陸地(岩場)が狭いので、ナットは行き場もなくて焦れてきて、"鵜飼い"の合間にウェットウァバをブンブン振り回し始めてしまいました。

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ファルコも結構泳いだし、潮時だと判断してお昼前に次の目的地に向けて移動することにしました。
で、今回のカワウソ君を一枚。

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もう一つの川というのは、生野銀山湖上流の魚ヶ滝。ここも一度は訪れておきたかった場所の一つでした。
さすがにこちらも混んでいることはないだろうと勝手な期待をしていたのですが、見事に裏切られました。木戸ダム以上の人混みもうやだ〜(悲しい顔)
滝の前のプール状のこの場所だけでなく、上流や下流のトレッキングが楽しめそうな場所も人がいらっしゃるので、道路から眺めるだけで川に入るのは遠慮することにしました。
9月以降にもう一度行ってみたい場所です。

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実はもう一カ所、川遊びではなく訪れる予定の目的地がありました。
が、魚ヶ滝をパスしたので、そのまま行ってしまうと暑い最中に着いてしまいます。時間つぶしをするために急遽立ち寄り地を探すことに。

少し北にある多々良木ダム周辺に到着。
朝からずっと曇り空だったのが、ここに着く頃にはピーカンの夏空になっていました。涼をとるために小川でジャバジャバする初夏コンビです。

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ここは水深がなかったので、教育パパに深みに連れ込まれる心配もなく、安心して水と戯れるナットですわーい(嬉しい顔)

今回の清流探しの遠出は、残念ながら消化不良で終わってしまいました。
川自体は良い所だったのですが、人が多過ぎたのが敗因。オフシーズンに再挑戦することにしましょう。

もう一カ所の目的地に関しては記事を改めますね。

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川遊びとは関係ないのですが、今朝の散歩の時に嬉しいプレゼントをいただいたので載せておきたいと思います。
以前、素敵な家族写真をくださったポンタ君のお母さんが、今度はファルコとナットのオリジナルストラップを作って持ってきてくださったのです!
上の写真で真ん中に二つ並べているのがそうですが、裏面は春夏コンビが一緒の写真で"Brother"と記入してくださっているんですよ。
もったいなくて使えないので、飾っておくことにさせてくださいね。
ありがとうございました! > ポンタ君のお母さん
posted by Tosh at 23:59| Comment(0) | ワンズ日記

2012年07月19日

天空の城へ

前回の続き、7/16のお出かけの記録です。

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魚ヶ滝を諦めて向かった先は、多々良木ダムの奥にある"あさごエコパーク"という緑地公園でした。たぶん関西電力が管理されているのだと思いますが、きれいに整備されているのに来園者はほとんどいらっしゃいませんでした(他に二組を見かけただけ)。

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貸し切りの芝生公園で、ファルコはモッテコイを、ナットは自由散策(+どぜう踊り)を楽しみます。シカの糞があちこちに落ちていたのですが、春夏コンビは特に興味を示しませんでした。
陽射しが強くなっていたので横を流れる小川でクールダウンしたのは、前の記事でも写真を紹介したとおりです。

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ひとしきり遊んで車に戻る途中で、公園利用のルールを書いた看板を発見。
なんと、"犬や猫を連れての利用"は禁止 だったようですがく〜(落胆した顔)

ネットで検索しても、この公園の利用規則等の詳しい情報は見つからなかったので、勘弁してくださいね。> 関西電力?
# でも、シカは立ち入り放題なんですけどねぇ...

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公園を後にして、近くの"あさご芸術の森美術館"に立ち寄りました。
地面も熱かったので、屋外彫刻の前で記念撮影をさせてもらっただけ。

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さて、いよいよ今回のお出かけの最後の目的地に向かいます。
"日本のマチュピチュ"とも呼ばれる竹田城跡です。

まだ気温が高かったので、時間つぶしを兼ねて、撮影スポットと紹介されている藤和峠に立ち寄りました。
少し陽射しが弱まった16時過ぎに山腹にある駐車場に到着。そこから15分くらい整備された道を歩いて登っていくと...

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こんな風景に出会うことができました!
小さな独立峰の山頂部分が全て城跡なので、360度の眺望が拡がっています。

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日向はかなり暑かったのですが、日陰に入ると涼やかな風が渡っています。
お水を飲んで一息ついたワンズでした。

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で、かなり広い城跡を散策します。
真ん中の辺りに写っているのが本丸と天守の跡。観光客の方が一番集まっておられる場所でした。

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天守の石垣に登ったカミさんとナット。
私は、急な木組みの階段を嫌がったファルコと、下で"お留守番"です。

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和田山の辺りは、20数年前にパラグライダーを始めた頃に、(神鍋高原へのルート上で)しょっちゅう通った場所なんですが、こんな素敵な場所があることはまるで知りませんでした。

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竹田城跡は雲海が有名だそうですが、晴れ渡った時も素晴らしいパノラマが楽しめるオススメのスポットです。
犬連れでも全く問題なく、散歩気分で気軽に行くことができますから、お近くに行かれた際にはゼヒ!

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私は、雲海に浮かぶ"天空の城"を期待して、晩秋の頃にもう一度訪ねてみたいと考えています。
貸し切りの魚ヶ滝で川遊び納めができるかもしれませんしね!わーい(嬉しい顔)
posted by Tosh at 23:57| Comment(4) | ワンズ日記