3/11、イギリスへ向かう飛行機の中、私はCAから大震災の最初の一報を聞かされました。ヒースロー空港に着くと、航空会社が概要を記したメモを用意してくれていて、M8.8という数字(後にM9.0にまで修正されたわけですが)を見てもすぐには信じられない思いでした。現地のTVクルーらしき人達にインタビューされて、ようやく本当に起こったことなんだと実感が湧いてきた次第です。
成田を飛び立った3時間後にこんなことが起こっていたなんて...
日本では日が変わった深夜だったのですが、ごく身近な人達の安否だけを確認して目的地のバーミンガムに向かいました。航空機のダイヤは混乱しているようでしたし、イギリスに行った主目的は Cruftsを見学することだったものですから。

ビデオが流され、今回の地震のために別の犬達が日本に向かっている旨がアナウンスされると、会場は大きな拍手に包まれます。私はこんなところでノンビリしていて良いのか?という疑問や無力感もあって、思わず涙が溢れてしまいました。
Cruftsの会場でも、その後に少し滞在したコッツウォルズなどでも、私達が日本人だとわかると、必ず "大変なことになって心を痛めてる" とか "ご家族や友人は無事なの?" とか暖かい言葉をかけていただきました。TVでも新聞でもずっとトップニュースで、津波や原発の水素爆発のシーン、被災者の様子などを垣間みることはできました。

原発事故に対する関心も高いようですが、この新聞では中身のページも人道支援の記事が目立ちます。
16年前、私は当時では珍しかったホームページを持っていたもので、阪神大震災に関して、いろんな国の方(もちろん知らない方々)から、"何かできることはないか?" とか "一日も早い復興を祈っている" とか、たくさんのメールを(長い期間に渡って)いただいたことを思い出します。
今回も世界中の多くの方々が日本のことを心配し、祈りを捧げてくださっていますね。

ファルコは10日の夕方からは PAWSさんに預けてあり、後半はハナ母さんが自宅に連れて帰って面倒を見てくださいました。本当にありがとうございました!
今回の未曾有の大惨事に関して自分に何ができるか、ずっと考えています。
が、すぐに完全な答えは見つかりそうにはありません。
少なくともこのブログに関しては、今までどおりのスタンスで犬の話題を書き続けたいと思っています。不謹慎だと気分を害される方もいらっしゃるかもしれませんが、これは答えらしきものの一部です。どうぞご容赦ください。
せっかくの渡英だったのに、お優しいとーちゃん&かーちゃんさんの事ですから、未曾有の大災害のおかげで十分に楽しめなかったのでは??
我々”非”被災地の人間は、刻々と変わる状況の中で、自分に出来る事を常に意識する事や、皆で正しい情報を共有することが精一杯です。直接的な(人的)支援が現実としては難しいですので、とても もどかしいですよね。
ただ、「こんな状況で」とか「不謹慎だと思われるかな」と安易にいろんな活動を自粛してしまう事は避けるべきだと思っています。それは被災地への気配りでも何でもなくて、ただの「思考停止」だからです。
今こそ日本人は自らの頭で情報を処理して自ら行動を決められるようにならなくてはいけないと思います。
経済活動の観点からも、”縮こまって” 自粛モードであれば、3次災害とも言うべき日本経済の破綻が目に見えています。くだらん買い占めで経済を(一時的に)活発化させるのではなく、普段通りの生活を維持して経済を回して行くのも僕ら非被災地に住む者の務めだと思います。意味のない自粛は、単なる自己満足に過ぎません。その行動が、本当に被災地の為になっているのか?自らの安全に寄与するものなのか??しっかりと考えて行動する必要がありそうですね。
って事で、犬との生活はちゃんと今まで通り継続しなきゃいけないし、ブログなんかも被災地へは配慮しつつも継続するのが良いかなぁと思ってます。
阪神大震災の経験者だから、というだけではなくて、弱い人の心の痛みをちゃんとわかってあげられる優しい とーちゃん&かーちゃんさんですから、どうぞ今まで通りupしてくださいませ。
お帰りなさい。(前回コメントのお返事は、どこから送っていただいてたのでしょう ゜゜)
11日以来連日の報道に心を痛め、原発の惨事を憂慮し、非被災地であっても気持ちの落ち着かない日々です。自分に何ができるか直接的なことを考えても答えがなく、やはり、ここはラフ父さんのおっしゃる通り、非被災地の者としてはいつもと変わらず普通に暮らし、日本の経済を支えてまわしていることが、できることかと思っています。
胸がつぶれそうな日々の中、犬ブログの方々が頑張ってupされていて、拝見する方も気持ちがやすらぎ、励みになりました。とーちゃんさんも今までどおりにupされると書かれてあってうれしく思いました。
いやぁ、なんだかんだ言ってても、昼間は楽しんで来ちゃったんですよ。"優しい"とか持ち上げてもらっても何も出ないし;p、そんなことはないと自覚しているので逆に恥ずかしくなってしまいます。
ホテルの部屋ではネットが繋がらなくて、夜中や明け方にロビーやら屋外で(BT Openzone頼み)もどかしい思いをしながら iPhone/iPadを弄ってたのですが、その際には、ラフ父さんが FBで挙げてくださっていた情報がとてもありがたかったんですよ。コメントもせずじまいでしたが、感謝しています。
阪神淡路の震災の時は、すぐ近くでとんでもない事態になっているのに、仕事の関係もあって私自身は直接の支援活動を何もできなかったのが、ずっと心に引っかかっています。倒壊した家から乳飲み子を抱えて数十キロを歩いて避難した従兄弟や、友人宅に身を寄せるしかなくなった知人など、(亡くなった方こそいませんでしたが)身の回りに苦労した人はたくさんいらっしゃったのに、私はほとんど被害を受けなかったものですから...
今回の大災害でも、今現在の、亡くなられた方々の無念と、愛する人を失った方々の悲しみの大きさは私には到底理解できていません。が、被災された方々にとっては、復旧の過程で苦難が更に何年にも渡って続くということは(神戸で学んで)知っています。
(一時的ではない)長いスパンでの支援ということを考えてみたいと思っています。
あら、イギリス旅行を読まれちゃってましたか!おみそれしました。
前回のコメント返信は、成田のロビーで出発を待つ間に書いていたんです。
原発事故に関しては、今日こそは制御可能になったというニュースが流れないかと期待しているのですが、ほとんど好転していないようですね。政府の対応を含めて非常に心を痛めています。
職場の一人の実家が屋内退避のいわき市にあるので、それとなく他地域への移住を考えないのか尋ねてみたのですが、国が"大丈夫、そこに居ろ"という限り、補償のことも考えると簡単には移動できないようだとの答えが返ってきました...
今日あたりからは、他地域の自治体の受け入れ体制の話や、集団移住のニュースが増えてきましたが、行政のトップにある人は、多少の反発を恐れずに、先を見通した英断を下して欲しいものです。
ファルコのとーちゃんさんのブログがしばらくupされていなかったので心配していました。
地震の後からupがされていなかったのでもしかしてお仕事などで東北の方に行かれていたのかななどと思い気になっていました。
イギリスに行かれていたのですね!
11日の自宅にいた私に大阪の高層ビルに勤務する主人と父親からも心配して同時にメールがあり大阪の高層ビルでは避難するほど揺れがあったようです。私の自宅では全く揺れを感じなかったため
びっくりしてテレビをつけると東北地方で大地震が起きていました。
日に日に増える亡くなられた方々の人数にとても心が痛みます。
家族、親戚を亡くされた方々や一人ぼっちになってしまった方、飼い主を亡くして助けを求める目をしたペット達。
地震は本当に一瞬にして当たり前の幸せだった人々の日常を奪ってしまいます。
阪神淡路大震災の時、私は小学生でした。私の住む所は震度6でした。建物に被害などはなかったですが今でも鮮明に覚えているくらいすごい揺れでしばらくは安心して眠ることができませんでした。
本当に一日でも早く行方不明者の方々が発見され被災者の方々全員に水、食料が届きますように。
そして平穏な日常を一日でも早く取り戻されますように願っております。
ファルコのとーちゃんさんのブログをこれからも私は楽しみにしています!
>国が"大丈夫、そこに居ろ"という限り、
>補償のことも考えると簡単には移動できないようだと
>の答えが返ってきました...
放射線の被ばくに対して、どのような理解をされているのか疑問ですが、今の日本では自分の体は自分で守らなければなりません。
残念ながら日本政府には、国民の健康を守ることよりも大事なものがあるらしいですから。
国の言う事を鵜呑みにして、不利益を被った場合、だれが責任を取ってくれるのでしょうか?万が一、補償してくれるとして、自身の健康被害をお金で償ってもらって喜ぶ人がいるでしょうか?
僕ならば、自分の入手出来る情報を総動員して、自分の行動は自分自身で決めたいと思います。
ワンコと関係ない内容でスミマセン。
ごぶさたしています。(うたちゃんやご家族も含め)お元気ですか?
阪神淡路大震災が起きた瞬間、私は大阪市内の会社でコンピュータに向かっていました。折しも 1/17に公開する某企業のホームページ管理に携わっていたもので...
休み明けの未明のオフィス街、明かりが灯っている部屋などほとんどなかったので、ビルが倒壊しても私が居たことなど誰も気付かないだろうと不安になったことを思い出します。
ラジオとテレビを付け、しばらくすると NHK神戸局の映像が入り、"火災などは起こってないようです"という説明にホッとして、徹夜疲れから仮眠を取りました。ところが、目覚めた時にテレビから流れてきた映像は想像を絶するものでした。高速道路やビル群の倒壊に大火災... あの時、大災害の最初のニュースは被害のごく一部しか伝えてくれないことを痛感しました。
あの頃もよく東京に出張していましたので、しばらくすると関東ではほとんど報道されなくなったことに苛立ちを感じていました。特に2ヶ月もしない間にサリン事件が起こってからは、東京の人達から"過去の事件"のような言い方をされてケンカしそうになったこともあります...
16年前に比べると、国内でボランティア活動をされる方々は非常に増えたように思います(頭が下がります)し、神戸を教訓として"その後のケア"の重要性も一般に知られるようになってきましたね。(仕方ないことですが)いずれマスメディアは報道しなくなるでしょうが、被災者の方々の苦しみは長く続くことを忘れないでいたいと思っています。
今夜のNHK番組を見ていても、いわき市には物資が運んでもらえずに厳しい状況に置かれているようですね。やはり単位(短)時間当たりの被爆量と長期間曝された時の影響がきっちり分けて説明されていないことが問題を悪化させているのでしょう。風評被害という言い方もされていますが、私には政府の対応の悪さ(無策)による人災だとしか思えません。福島県から避難した方が旅館やホテルで宿泊拒否されているというニュースも入ってきています。どこまで後手後手に回れば気が済むのでしょうか!
うちの会社の社員に関しては、"国の言う事を鵜呑みにして"いる訳ではなさそうに思われるのがより辛いところです。原発よりも南に位置していますし、もしも影響が少なかった時のこと(生活の基盤の確保など)を考えると、他人が避難することを強く勧めるわけにもいきませんよね。それができるのは行政だけだと思うのですが...
放射能汚染の可能性が低い(産業の少ない)地域に関しても、私はそこに仮設住宅を建てるよりも、他の地域で受け入れを表明している自治体への移送(移住)を進めて、新たな生活の基盤を供給する方が良いのではないかと思っています。まだ行方不明の方が大量におられる現状では被災者の気持ちの整理は付きにくいのでしょうが...