Crufts(クラフツ・ドッグショー)の開催に合わせて、ペット先進国といわれる彼の国の犬と人との付き合い方を垣間みて来れたらいいなというのが今回の旅のテーマです。
基礎知識も語学力も不足しているので、消化不良な紹介の仕方になってしまうと思いますが、数回に渡ってイギリスで撮ってきた写真などをお披露目しますね。まずは Crufts 2011の展示会場の様子を記録しておきます。

会場は Birmingham郊外の The NEC (National Exhibition Centre)、日本なら幕張メッセとかインテックス大阪のような展示会場と、隣接する LG Arenaという(普段はコンサートなどで使われる武道館や大阪城ホールのような)多目的ホールです。
Arenaに設置された Main Ringは、ドッグスポーツや主立ったプログラムのために用意され、通常のジャッジや物販などの各種ブースは The NECの 5つのホール(展示会場)内でおこなわれています。で、この会場が広い!
日本最大の面積を持つ東京ビッグサイトの全てのホールを合わせたよりも広い空間を Cruftsショーで使っているのです。Arenaを合わせると、ちょうど東京ドーム2個分くらいのエリアになります。
実は私は、品評会の部分にはほとんど興味がなく、日本のドッグショー(ペットショーを含む)も一度も見たことがありません。なので、それらとの比較はできないのですが、着いてみて最初に戸惑ったのが、"広過ぎて、どこで何をやっているかわからない!"ことでした(公式パンフレットには当然エリアマップも載っているのですが...)。
Crufts 2011は 3/10(木)から13(日)の 4日間おこなわれたのですが、私たちが見学するのは後半の二日間。一日目の土曜日は、全体を見て歩いて雰囲気を楽しむのと"お買い物"に充てることにしました。

その他にもオビディエンス競技会専用の Obedience Ringや、GDCS(Good Citizen Dog Scheme) Ringなど複数の Ringがあり、それぞれの会場で一日中いろんなプレゼンテーション等がおこなわれているのです。

ジャッジに関しては、土曜日がハウンド系とテリア系、日曜日がトイ系とユーティリティ系に割り当てられていました(一番興味を持っているガンドッグ系は木曜日に終わっています)。なので、あるエリアではサルーキがワラワラ、となりにはアフガンがてんこ盛りといった一種異様な雰囲気が楽しめます。

品評会に出場する同犬種もたくさん集まっていましたが、この犬は介助犬のデモンストレーションのようです。


# Salukiの隣に Sloughiが並んでいるのは、同じ犬種の別の国の呼び方かと思っていたのは恥ずかしい秘密ですケド。


このコーナーには"Why not try Flyball!"といったそれぞれのアクティビティのパンフレットが置かれ、犬と飼い主双方に合った楽しみ方をアドバイスもされていました。
コーナー全体のテーマは"Unleash your dog's potential"。こういう形でいろいろ紹介してくださっていると、毎日ただ散歩してるだけじゃなく何か始めたくなっちゃいますよね!

# やはり Dogs Trustは戻ってきてはいませんでしたが。

全部で500くらいのお店が並んでいるわけですから、それはいろんな物が揃っていましたよ。ハンティングウェア専門店みたいなのからペット用のサプリメント屋さんまで。トリミング用品だけ扱っているところもあれば、多種なお土産小物が並んでいたり。何せ広いので歩き回るのには疲れますが、じっくり見て歩いたらそれだけで二日間くらいは潰れてしまいそうです。
そんな中で、何軒かあった車載クレート専門店の写真を一枚だけ。犬と一緒に出かけることが当たり前の文化だからでしょうか、(ワンオフ制作も含めて)荷室を完全な犬小屋化することが珍しくないのかなと妙に感心してしまいました。

というわけで、断片的ではありますが、Crufs 2011の展示会場の様子をお伝えさせていただきました。
ファルコの写真も少しだけ。

留守番期間の後半をハナ母さんが預かってくださったこともあって、ファルはすこぶる元気です。もともと依存心が強くないからなのか、金曜の夜に一週間ぶりに会った時も、異様に興奮することもなくごく自然に"お帰り!"って感じでした。それだけハナ母さんちの居心地が良かったんだよね!
本当にありがとうございました。

あ、ファルコが着けてるのは、Cruftsでお土産に買ってきた DOXLOCKというハーネスです。ロゴのところがマジックテープになっていて小さなバッグなどを装着できるんですよ。
しかも、10Gのショー日程にめぐり合うなんて!(あ、でもファル家はサイト系は興味ないんでしたっけ?)
ショーの基準も日本とは違うのでしょうか?ブリーダーの基準も日本よりキッチリしてそうだし、そうなるとイギリスもやっぱりブリーダーハンドラーが多いのでしょうか?
Goodwoodといい、Cruftsといい、イイなぁ〜。(ヨダレ)
で、ご存知の通り、サルーキとスルーギは別モノです。
原産国(中東あたり)では、サルーキ(何となくサイト系全般)をタズィ(Tazi)と呼びます。
あちらの人は伝統的に「犬」と「タズィ」を明確に区別しているようです。遺伝子的にはほとんど同じなのにねー。文化って不思議です。
クラフツは毎年ブリードグループを一日ずつずらしていくので、来年(2012年)は最終日の3/11(日)に行けば、ハウンドグループの各犬種ごとのジャッジ、Best in Group、Best in Showを一日で見学することができますよぉ。今からスケジュールをどうぞ!
サイトハウンドに興味がないっていうことはありませんよ。正直に言うとトイ系だけはイマイチ惹かれるものが少ないのですが、犬は全部好きですよ!
本文にも書いたように狭義のドッグショーにはあまり興味を持っていないので、ガンドッグの日に行っても、各リングでおこなわれているジャッジはほとんど見なかったかもしれませんね。
サルーキとスルーギ、現地の私の目には同じにしか見えませんでした(泣)。少なくともイギリス系とアメリカ系、あるいはショー系とフィールド系と言われるラブラドールの二系統よりは、ずっとその差は小さそうに思えましたね。
そうそう、会場で見かけたサルーキは、ラフ君と同じくらいの大きさの子達が多かったですよ!
ラフはヨーロッパサイズなのですよ。
こないだ試しにメジャーで計ってみたら、体高が74-75mになってました。(多分、読み間違い。泣)
この期に及んで、まだ食ってます。(爆)
p.s. サルーキとスルーギ、全然ちゃう!!(笑)
私的に一番気になったのはやっぱりアイリッシュウルフハウンド!
でかい! それでもデーンくんより小さいんですよね?
ポニーくらいに見えます。横に立っている女の子は余裕でのれそう
に思えるんですが・・・
デカ犬好きにとっては一度は見てみたい、わさわさ〜と全身をなでまわしてみたい衝動にかられますね^^
75cmってのはちょっとデカ過ぎる気がしますねぇ... 完全に規格外って感じ?
スルーギについては、そんなにきっちり見たわけじゃないんですが、現地では "あれっ、(飾り毛は少なめに思えるけど)同じ犬種やん?"って思っちゃいました。ごめんなさい。
体重はデーンの方が重いのかもしれませんが、体高に関しては、I.ウルフハウンドの方が明らかに大きいように感じました。ほんと"馬みたい"っていう印象ですよ!
マスチフ系のデカイ犬もたくさん見たので、一昨日にご近所のデーンに会った際に、"あれっ、爆天君ってこの程度の大きさだっけ?"と思ってしまいました。"慣れ"って恐ろしいものですね。(笑)