2011年04月02日

Londonの"人と犬"達

今回のイギリスの旅では、最後にロンドンを訪れました。
3/15の夕方、国際宅急便で荷物を送るためにピカデリーサーカスの三越に車を走らせたのですが、交通事情の厳しさにびっくりしました。市の中心部は渋滞もひどい上にギリギリに幅寄せするのが当たり前な感じで、ドキッとさせられることも何度か。レンタカーを返してホテルまでキャブを拾ったのですが、そのキワドい運転と言ったら、京都のタクシーも裸足で逃げ出しそうなほど...
郊外を走っている時には、みんな飛ばすけれどマナーが良い(クルマとの付き合いが成熟している)国だなぁと感じていたのですが、都心部で運転するとストレスが溜まりそうに思いました。まぁ、日本だろうが英国だろうが、私はもう都会には住むつもりはないのであまり関係ないのですが。

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犬と人との付き合い方を見て来たいという思いの旅。ロンドンで一番行きたかったのはハイド・パークでした。とは言っても、The Surpentineより西側は Kensington Gardensなんだということもわかっていなかったので、実にイイカゲンな思い込みだったわけですが...ふらふら
帰りの Heathrowまでの交通の便も考えて、Corus Hotel Hyde Parkを予約してありました。上の写真の真ん中の建物なのですが、この道路を挟んで南側にはケンジントンガーデンが広がり(部屋の窓からも公園が眺められました)、両公園をつなぐ Marlborough Gateの入り口まで 100mというロケーション。
朝食を食べ終わると、あいにくの曇り空(&ガス)を恨めしく思いながらも、そそくさと散歩に出かけました。

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入り口すぐの所にある The Fountainsと呼ばれるエリア。
犬の写真の看板は、"このエリアでは犬をリードに繋いでください"というものですが、その理由は"水鳥を護るため"と書かれています。なんかイイ感じでしょ!

Kensington Gardensの利用規則が5項目掲示されているポスターも見かけましたが、その内の2つは犬に関する項目でした。
一つ目は、"犬は歓迎します。でもちゃんとコントロールしておくこと。犬を放していい場所とリードに繋ぐべき場所を守ってください"というもの。なお、リードが必要な場所は、ここを含めてごく一部だけのようです。
もう一つは、"汚したままにするのは違反です"というもの。あちこちに設置されている Dog Waste Binに片付けろということのようです。

能書きはこれくらいにして、両公園内の雰囲気を写真中心で紹介しましょう。

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どこの国でもラブラドールは同じですね。飼い主さんが放ったボールを尻尾ブンブンさせながら銜えて来ては、足下にボトッと落として瞳をキラキラさせながら投げてもらえるの見上げてましたよ。わーい(嬉しい顔)

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Kensington Gardensの側を The Long Water沿いに少し歩くとピーター・パンの像があります。彼はこの公園で迷子になってしまったんですね。

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公園内は、いたるところに犬連れでのんびり散歩している人達がいらっしゃったのですが、こうやって一緒にジョギングしている人も何人か見かけました。

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これもそんなペアの写真。おじさんはストップウォッチ片手の本格派?ですが、あまり足が速そうじゃないブルテリア君は遅れて到着という図です。

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左の丸いのが一般用のゴミ箱、右の箱が犬のウ○チ専用です。
彼の国では、この処理のためにずいぶん税金が使われるそうで、そのために犬の入れない公園も増えてきているとどこかで読んだことがあります。そんな理由で規制をかけなきゃいけないのなら、日本のように飼い主が持って帰る習慣をつければ良いのになと思ってしまいますね。

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ハウンド系(たぶんクロス)のこの犬は左後肢がありませんでした。でも、他の犬とあまり変わらない速度で駆け足して仲良く遊んでいるのが妙に嬉しくてシャッターを押したものです。

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サーペンタイン橋を渡って Hyde Park側を歩きます。
コッツウォルズもそうだったのですが、あちこちで(特に水辺では)人に馴れた鳥達をたくさん見かけました。

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そこらじゅうで、(おそらく)知らない犬どおしが出会っていたわけですが、一度も吠えて威嚇するといったシーンは見かけませんでした。たいていはちょっと挨拶し合って(場合によっては少し一緒に遊んで)、それぞれの飼い主の方に戻るというパターン。
犬種や躾の影響もあるのでしょうが、やはりリードで繋がれてなければ(自由と自信を与えられていれば)、うまくコミュニケーションできるってことなんでしょうかね?

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飼い主と犬の距離が結構離れていること多いのにも少し驚かされました。中央に写っているペアはかなり近い状態です。後ろの子なんか誰が飼い主なのか、よくわかりませんでしたもの。
複数の飼い主さんの犬どおしが走り回って遊び始めても、人間の方はそれを気にすることなく、それぞれ自分達のペースでそのまま歩き続けるという光景も何度も目にしました。そのうち戻ってくるという信頼関係がきっちりできているようですね。

というわけで、ハイド・パーク、ケンジントン・ガーデンズで見かけた人と犬の散歩風景には、(もともとそういうものだと聞き知ってはいたわけですが)やはりカルチャーショックを受けました。
数十頭の犬を見かけたわけですが、リードで繋がれていたのは2-3頭だったはず。遊んでいる興奮で吠えたのは聞きましたが、何のトラブルも起こらないし、飼い主が慌てているシーンも皆無。もちろん犬連れではない方が嫌な顔をする(あるいは避けて通る)なんていうことも全くなかったはずです。

日本のあちこちの公園(やドッグランで)で繰り広げられる(と聞いている)狂想曲との違いは何がもたらしているんでしょう?
ただ羨ましいと思うだけではなく、この成熟した(と私には思われる)関係に少しでも近づける努力をしたいと強く胸に刻んで公園を後にしました。


ロンドンの他の場所も少しだけ。

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カミさんがここだけは行きたいと言ってたのが The Sherlock Holmes Museum。
Paddington駅構内で荷物を預けて、Baker街まで歩いて出かけました。隣にあった Beatles Storeもいろんな面白いものが並んでいて楽しめましたよ。

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もう一カ所、私がロンドンでどうしても行っておきたかったのが Battersea Dogs & Cats Homeです。
Crufts展も120回目ということで、その歴史の長さに驚かされたわけですが、こちらは更に上をいく 150周年を昨年迎えたというレスキュー組織の草分け。Mary Tealby氏が設立したのは 1860年だそうです!

施設内は撮影禁止なので写真はありませんが、メイン・オフィス、譲渡希望者が面接を受けているところ、新しい飼い主を待っている犬達の部屋などを見学させていただきました。
ネットで見かけたことのある TierheimDogs Trustの最新の施設に比べると少し古い印象も受けましたが、おそらく日本では考えられないレベルの生活環境を保護動物達に与えておられました。
譲渡可能犬の部屋は中心となる建物の2階から4階までに200数十設置されています。一つの部屋には一頭ずつが収容され、おおよそ 2m X 3mの個室部と、二頭(二部屋)で交互に使用すると思われる 1m X 4mくらいのバルコニーが(つまり一頭当たり約8uくらいの空間が)用意されています。多少臭いはありましたが、常に清潔を保つような最善の処置がなされているように思います。また、ボランティアの腕章を付けた方が、一頭ずつ引き出して散歩に連れて出られるのも見かけました。

200頭あまりを見て歩けたのですが、そのほとんど(9割以上)が Staffordshire Bull Terrierとそのクロスが占めていることには驚かされました。残りは Akitaや Rottweilerなどが少しだけ。難しそうに思える犬種ばかりなのですが、見学できたのは全てお見合いができると判断されている(Batterseaが管理している中の一部の)犬だということを考えると、きっちりした飼い主候補が応募して来られるということなのかもしれませんね。その時はスタッフォードシャーの大量レスキューでもあったのかと思いましたが、帰国後に検索してみると、伝統的?にバタシー(ロンドン本部?)ではこの犬種の収容数が多いようです。
ある意味で悪名高い犬達が不用意に繁殖させられているという厳しい現実の一端を見せつけられたということだったようです。

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バタシーから市の中心部に戻る際に、初めてダブル・デッカーに乗りました。更にパディントンに移動する時にはチューブも。
実は、ロンドンバスや地下鉄では、犬連れの方が当たり前のような顔をして乗っておられるのに遭遇できたらなぁと期待していたのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。ちょっと残念。ふらふら

大災害のこと、初めて長期間に渡って預けてきたファルコのことが気になり続けた一週間でしたが、予定を繰り上げて帰るのが困難だと諦めた時からは、せっかくの機会を活かしたいと気持ちを切り替えて(不謹慎かもしれませんが楽しみながら)いろんなものを見てくることができました。
今後それらをどう利用していけるかが私の課題だと認識しています。


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ロンドンの公園で楽しそうに散歩する犬達を紹介したので、ファルコのルンルンな散歩シーンも一枚。

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長いお留守番をさせて申し訳なかったね。
きっとその埋め合わせはするから!
posted by Tosh at 23:57| Comment(3) | イギリス
この記事へのコメント
仰る通り、羨ましい環境ですね。
オフリード@公園 だけでなく、公共交通機関に同乗できるなんて。。。

ファル君はいつもちゃーんとオフリードで散歩出来るじゃないですか!(多分イギリスに移住してもダイジョウブですよ)
ウチのラフは無駄に行動半径が広いので、しばらく目を離してるとトンでもなく遠くにいたりします。(爆)
まあ、でもちゃんと帰って来るから(一人では生きて行けないタイプなので。笑)良いのですが。心配なのは事故だけですね〜。

レスキュー、興味あるんですが
今の住環境だとなかなか貢献できそうにありません。(涙)←”預かり” が難しくても、他にも出来る事はありますね!
Posted by ラフ父 at 2011年04月03日 16:09
ラフ父さん、
ケンジントン・ガーデンズ、都会の中にあんなに広大な公園があるだけでも素晴らしいのに、そこでいろんな犬が自由に散歩できるわけですから垂涎ものですよね!
ファルコは(最近では全てのというわけではありませんが)人にも犬にも、"遊んでぇ〜"と寄って行くところがあるので、みんなに鬱陶しがられるんじゃないかなと思います。(涙)

今回の震災に関するレスキュー、まず人間だとは思うのですが、(ウチなんかもそうですが)飼い主にとっては犬や猫も家族の一員という方も多いでしょうからねぇ。そういった子達を一時的に預かって、飼い主さんの生活再建が進んだ時にちゃんと家族の元へ返せるような活動を支援したいなと思っています。
もちろん、(一般的なレスキューと同様に)飼い主とはぐれた動物達の命を少しでも多く助けるためには何をすべきかも考えていきたいですね。
Posted by ファルコのとーちゃん at 2011年04月04日 08:36
「人にも犬にも、"遊んでぇ〜"と寄って行くところがあるので......」←ウチも全く同じです。吠えたり噛み付いたりは全然心配要らないんですが....。

ですので、車道から離れてて人の少ない場所でサッカーコート1〜2面くらいの場所をgoogle earthで上空からリサーチして出かけたりしています。(何やってんだか)

レスキュー、物理的な距離がありますから僕らにはもどかしい所もありますよね。原発問題は長期化するでしょうから、津波の被害を受けられた方だけではなくて原発付近の人の為にも、今後は仮設住宅がいっぱい出来ると思います。単なる”仮設”ではなくて、ある程度の耐久性を考えた建物・もしくは再利用可能なモノを作ってほしいですね。で、可能ならば動物と暮らす人が住む場所も作ってあげて欲しいものです。
勿論、”一時預かり”という協力の仕方もあるでしょうけど、皆がハッピーになれるのは家族と一緒に暮らす事ですもんね。どうにか実現して欲しいものです。
Posted by ラフ父 at 2011年04月04日 11:24
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