
実は左上の方にはピンクユキヤナギも写っているんですよ。
というわけで、花の季節の到来。久しぶりに庭の様子をご紹介しますね。

昨年の12月以降、何度もイノシシに侵入され、球根類はもちろん宿根草まで大きなダメージを受けたのですが、幸いなことに樹木はほとんど被害に遭いませんでした。

春の早い時期の花色としては、淡いピンクはほっとさせてくれ、黄色はなんとなく元気付けてくれるように感じます。

クリスマスローズもその一つ。だいぶ大株になってきたので、そろそろ株分けをしてやらなきゃいけませんね。




12月の襲撃ではチューリップの球根は掘り起こしても食べずに転がしてあったのですが、年明けから2月までの攻撃ではそれが標的になっていました。イノシシにとっては好物ではなさそうですが、もうそれしか食べるものが残っていなかったのでしょう。100球以上植えてあったいろんな種類のチューリップで生き残ったのは数株だけです。

写真の左上の辺りはムスカリを壊滅させられた場所です。かなり大株に成長してくれていたので非常にショックでした。
その後も同じ場所を何度か掘り返されたことを悔しいなぁと思い出しながら眺めていると、少し外れた場所に小さな紫色のものが見えました。

徹底的に荒らされた場所の近くで、こぼれ種から新しい命が育ってくれていたのです。
思わず小躍りしそうなほど嬉しくなりました。気を良くして庭のあちこちを見て回ると、別の場所にも1本だけ育っているのが見つかり、斜面の隅の方では10本くらいの株が生き残っているのも発見しました。
もうダメだと勝手に諦めてしまっていたのですが、私が思い込んでいたよりも、ムスカリはしたたかで生命力に溢れていたようです。
イノシシに食べられてしまった球根や、掘り返してバラバラにされた宿根草は、たしかにもう戻ってはきません。
ですが、それを引き継ぐ命も育っているし、どこかからやって来た草花が寂しくなった庭を補完して盛り上げてくれてもいる。
何度も荒らされた場所はすぐに元に戻ることはできないかもしれません。しばらくの間は別の場所で力を蓄えた方が良いこともあるでしょう。ですが、私達が投げ出してしまわない限り、その場所を以前以上に素敵な花で飾ることは必ずできるはずですよね。
私はこの場所でムスカリを育て続けるつもりです。