2011年04月11日

猪に荒らされても

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前回の記事で紹介したような立派なものではありませんが、ウチの庭にもコブシの仲間は咲いています。右上の淡いピンクの花、ヒメコブシです。

実は左上の方にはピンクユキヤナギも写っているんですよ。
というわけで、花の季節の到来。久しぶりに庭の様子をご紹介しますね。

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サクラはまだまだなんですが、似た感じのアーモンドの花は満開です。

昨年の12月以降、何度もイノシシに侵入され、球根類はもちろん宿根草まで大きなダメージを受けたのですが、幸いなことに樹木はほとんど被害に遭いませんでした。

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ヒュウガミズキも満開です。
春の早い時期の花色としては、淡いピンクはほっとさせてくれ、黄色はなんとなく元気付けてくれるように感じます。

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イノシシの攻撃を全く受けなかった草花もたくさんあります。
クリスマスローズもその一つ。だいぶ大株になってきたので、そろそろ株分けをしてやらなきゃいけませんね。

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シバザクラも無事だったようです。まだ白色のものは咲いていませんが、少しずつ広がって斜面の庭を明るくしてくれています。

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ファルコの足下にある紫色のは野生のスミレ。

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この辺りは徹底的に荒らされた場所の一つですが、今年はたくさんのスミレが咲いて、他の花の不在を埋め合わせてくれました。

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どこからかやってきて、寂しくなりそうだった庭を助けてくれているのはタンポポも同じです。ありがたいものですね。


12月の襲撃ではチューリップの球根は掘り起こしても食べずに転がしてあったのですが、年明けから2月までの攻撃ではそれが標的になっていました。イノシシにとっては好物ではなさそうですが、もうそれしか食べるものが残っていなかったのでしょう。100球以上植えてあったいろんな種類のチューリップで生き残ったのは数株だけです。

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玄関からメインガーデンへの階段部。枕木毎に毎年花を咲かせてくれていたチューリップのあった場所は深く抉れた穴が並んでいます。新しい土を入れると、何か植えたんじゃないかとすぐに掘り返されるので、諦めモードで放ったらかしにしてあったのです。

写真の左上の辺りはムスカリを壊滅させられた場所です。かなり大株に成長してくれていたので非常にショックでした。
その後も同じ場所を何度か掘り返されたことを悔しいなぁと思い出しながら眺めていると、少し外れた場所に小さな紫色のものが見えました。

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なんと、ムスカリの小さな花が2本伸びてきているではありませんか!
徹底的に荒らされた場所の近くで、こぼれ種から新しい命が育ってくれていたのです。

思わず小躍りしそうなほど嬉しくなりました。気を良くして庭のあちこちを見て回ると、別の場所にも1本だけ育っているのが見つかり、斜面の隅の方では10本くらいの株が生き残っているのも発見しました。
もうダメだと勝手に諦めてしまっていたのですが、私が思い込んでいたよりも、ムスカリはしたたかで生命力に溢れていたようです。

イノシシに食べられてしまった球根や、掘り返してバラバラにされた宿根草は、たしかにもう戻ってはきません。
ですが、それを引き継ぐ命も育っているし、どこかからやって来た草花が寂しくなった庭を補完して盛り上げてくれてもいる。
何度も荒らされた場所はすぐに元に戻ることはできないかもしれません。しばらくの間は別の場所で力を蓄えた方が良いこともあるでしょう。ですが、私達が投げ出してしまわない限り、その場所を以前以上に素敵な花で飾ることは必ずできるはずですよね。

私はこの場所でムスカリを育て続けるつもりです。
posted by Tosh at 23:58| Comment(0) | 庭の様子
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