2013年02月08日

ベルリンとの違い

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少し冬が戻ってきました。
昨夜から降り出した粉雪、今朝は2cmあまり積もりました。今夜の散歩時にもまだ、ふわふわキュッキュッの感触を楽しむことができたんですよ。

という近況とは関係なく、今回は雑記帳ネタ。
いつか触れなければいけないと考えながら、保身(トラブルを避けたいという思い)から直接は話題にしなかったテーマがあります。オフリード。
その一回目です。

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昨年秋の犬の日(11月1日)に放送されたNHKの"地球イチバン「地球でイチバン ペットが幸せな街〜ドイツ・ベルリン〜」"。
ご覧になった方も多いかと思うのですが、人の社会にもっとも犬が入り込んでいるんだろうと思われるベルリンの様子を、映像で見ることができてとても刺激になりました。当たり前のように公共交通機関に乗り込んでいるシーンは羨ましかったなぁ...

もっとも、dog actuallyの熱心な読者であれば、京子アルシャーさんの記事群で紹介されていることも多くて、それほど目新しい話ではなかったかもしれません。一年ほど前に、"旅のチカラ「犬の幸せってなんだろう・・・」"という番組も放送されてましたしね。
犬税やウンチ問題に関しては、美化した誤解?を与えかねない紹介でしたが、あの短い番組の中ではああいった"かいつまみ方"も仕方ないのでしょう。

で、ドイツの羨ましい犬事情がテレビやネットで紹介されると、必ずのように"厳しく躾けられている"という背景が語られますね。"子供と犬の躾はドイツ人に..."といった言い回しの"諺"が持ち出されることも多いと思います。
# ちなみに、この"諺"の出典を調べたことがあるのですが、いまだに判らずじまいです。日本で通説として言われてるだけで、実はそんなのは無いんじゃないかという疑念も拭い去れないのですが...

いずれにせよ、犬たちが街中をリード無しでゆったりと歩き、それを咎める人もいない環境というのに、私は強い憧れを感じます。
ベルリンほどは犬が市民権を得ている?わけではないかもしれませんが、ロンドンのハイドパーク等の様子は自分自身でも見てきました

これらのリードを離されても平気な犬たちってのは、本当に"しっかり躾けられている"のかっていう素朴な疑問を私は抱いてきました。
イギリスで見た飼い主さん達は、特に"躾"に厳しそうという感じは受けませんでした。ドイツに関しても、京子アルシャーさんのこの記事などを読むと、実はそうでもなさそうです。

確かに"犬の学校"等できっちりと(飼い主も)トレーニングをするっていう側面もあるはずですが、京子アルシャーさんの書かれているとおり、自然な犬の行動が認められているために、そして社会性を育むような環境が用意されているために、日本で一般的に危惧されるようなトラブルが起きないのかもしれません。
# 更に言うと、犬種特性を含むブリードの違いも影響しているでしょうね。ドイツでもイギリスでも、都市部で小型犬が増えてきたことによってトラブルも増えてきたという情報もあります。どんな犬でもリードを離して歩けるわけではないようです。

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dog actuallyからもう一つ興味深い記事を紹介させていただきます。
藤田りか子さんのこの記事では、リードを付けるのが当たり前のスウェーデンでは、他のヨーロッパ諸国に比べて、出会った犬同士が"いがみ合う"ことが多いのだそうです。
これは、リードの存在等によって、犬同士の自然なコミュニケーションが阻害されているためと説明されています。そして、その望ましくない行動が習慣化してしまう危険性も。
これって、日本でよく見かける吠え合う犬たちの姿そのものですよね。

実はこの藤田さんの記事は、リアルタイムで読んでいた私に本文以外の部分で衝撃を与えました。それはコメント欄なのです。
dog actuallyの読者層というのは比較的意識の高い飼い主さん達だろうと漠然と考えていたのですが、歯に衣着せぬ言い方をするなら"ノーリードの勧めのように読むバカがいるから書き方を考えろ!"という苦情を、複数の方が書き込んだのです。中には、"日本で公共の場においてのオフリードは条例違反"と明言しろという嘘を強要するようなものまで...
私の"意見"を書きこむべきか迷ったのですが、あのコメント欄で不毛な争いをしても良いことはないだろうと判断したのでした。
その時の"宿題"については別記事にまとめたいと考えています。

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話をベルリンに戻して、あの番組の中で私が最も羨ましいと感じたことを書いておきたいと思います。

街中のインタビューでさらっと流れる一言。
人混みではリードをつける義務があるけど
しつけができていれば問題ない
飼い主の判断に任されているんだ

(NHK番組 "地球イチバン「地球でイチバン ペットが幸せな街〜ドイツ・ベルリン〜」"より)

そう、ベルリンには、実はオフリードを規制する決まりがあるようなのです。京子アルシャーさんのこの記事にも規制があることが書かれていますね。
# 本記事を書くにあたって、具体的な内容を探してみたものの、ドイツ語がチンプンカンプンなもので残念ながら見つけられませんでしたが...

私がなんとなく抱いていたドイツ人のイメージは、日本人と同じように生真面目で規則を守るというものでした。が、ベルリンの犬のリード規制に関しては、歴史的背景や憲法にも謳われている動物愛護精神の本質の方を鑑みて、市民は柔軟な行動を選び、行政も大目に見る対応をしているように思えます。
そういった折り合いの付け方の結果、世界中から羨望されるような、高度に犬と人が共生する社会が維持されているのかもしれませんね。

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posted by Tosh at 23:59| Comment(0) | 雑記帳
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